F1 アブダビGP ヴェッテルが今季5勝目、23歳4ヶ月で最年少ワールドチャンピオン達成!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round19_final

4強決戦は今回の優勝以上に白熱したものでした。今回はヴェッテルのポール・トゥ・ウィンだったのですが、チャンピオン争いはその後ろのアロンソやウェーバーの順位次第で違ってくるからです。

アロンソはピット戦略ミス、そして終始ルノーのペドロフに押さえ込まれるという事態で、順位を落とし続け、7位フィニッシュ。予選3番手で速さは見せていたのですが、戦略ミスやオーバーテイクのミスが祟ってしまった、何よりもそれによりアロンソが終盤焦っていた所が印象的でした。2005・2006年とチャンピオンを取っている人間でも不利な状況になると心が乱れてしまうのですね。

一方ウェーバーはアロンソをオーバーテイクできず、終始淡々とした展開で8位フィニッシュ。

今回のキーマンはルノーのペドロフといえます。ペドロフは自分よりも速いアロンソを終始押さえ込む活躍を見せました。これまではクビサに大きく遅れを取ってしまい、あわや今シーズン限りでシートを失ってしまうという噂も囁かれていましたが、ポイントも獲得し、そして今回の最終戦ではチャンピオンに関わる戦いに大きく関わってきただけに、評価は大きく高くなると思います。ルノー残留に向けて大きなプラスになったのではないでしょうか。

ヴェッテルは今回自分の仕事をし、後は天命を待つという所でしたが、その天命にも報われハミルトンの持つ最年少記録を更新し、23歳4ヶ月でワールドチャンピオンとなりました!!デビュー当時からチャンピオン候補と囁かれ、2008年ではトロロッソの車で初ポール、ポール・トゥ・ウィンを飾りました。2009年はチャンピオンこそは逃したものの、チャンピオン争いに関わる活躍を見せました。

今年のヴェッテルは途中、ミスも多くチャンピオンも遠のくのではないかと囁かれていました。しかし彼はあきらめませんでした。ヨーロッパラウンドの後、日本・ブラジル・アブダビと着実に優勝を勝ち取り着実にポイントを重ねました。そして何よりも今シーズン10PPと速さも見せつけました。四つ巴となる重要なレースを物にした強さはこれから大きな活躍をする糧となると思います。

チャンピオンの可能性を失ったバトンはスタートでアロンソをパスし、ハミルトンがヴェッテルをオーバーテイクできるよう専念させるサポートとして活躍しました。途中ヴェッテルのピットでラップリーダーとなりましたが、さすがレッドブル、と言うのを見せつけられたような気がします。10数秒のリードを持っていたのですが、ヴェッテルの速さでバトンがピットに入った時にはもうすでに8秒ほどにまでなってしまっていました。

可夢偉は途中3位にいたのですが、クビサやハミルトンに抜かれる始末でしたが、途中バリチェロやヴェッテルにオーバーテイクを仕掛けようとする活躍がありました。ピット戦略ミスが響いたのでしょうか、アブダビで2年連続ポイント獲得までには至りませんでした。

これまでずっとタイヤサプライヤーをになってきたブリジストンはこれで最後のレースでした。タイヤの観点からレース展開も教えてくれるなど、F1の戦いに大きな花を添えたと言っても過言ではありません。逆にそれがもう聞けなくなる、浜島氏の分析も聞けなくなるとちょっと寂しい気がします。ますは「お疲れ様」と言い、そして「また戻ってきてください」と言いたいですね。

今シーズンはまさに「混戦」という言葉が似合うと思います。新ポイントシステムとなり、去年の様な展開となれば、ミハエルの黄金時代の様に早い段階でチャンピオンが決まるのではないかと言われたのですが、思った以上に混戦となり、本当に面白いシーズンとなりました。

そして最終戦、ミスも多くチャンスも取り逃すことも多かったヴェッテルですが、最後の最後で着実に活躍し、大逆転。最年少チャンピオン、「凄い!」という言葉と「おめでとう!」という言葉しか浮かびませんでしたね。

おめでとう、ヴェッテル!

今シーズンの心残りとしては今回のレースが生放送にならなかったこと、そして日本GPが6年ぶりに生放送から外れたことが悔しかったですね(日本GPは冠スポンサーから外れた+決勝の時間帯が大きなネックになったようですが)。

今シーズンの総括は…、ベストレースの紹介とともに年末になると思います。そして来シーズンまでの間はストーブリーグなど随時ブログにupしようとおもいます。