(株)イー・プランニング 須賀様より献本御礼。
突然だが「アスペルガー症候群」はどのような症状か聞いたことがある人はいるだろうか。ちょっと調べてみたら、
「社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害である。各種の診断基準には明記されていないが、全IQが知的障害域でないことが多く「知的障害がない自閉症」として扱われることも多い。」(Wikipediaより)
とある。発達障害の一種で心的障害の一種であるが、あまり認知されてこなかった。しかし「心の医療」が広まるにつれ、この症状への認知も広がり始めていた。
著者のアズ直子氏もアスペルガー症候群に悩まされてきたのだが、それを「どのように乗り越えていったか」、というよりも「どのように付き合っていけたか」という意味合いが大きい。
1.「凸凹な毎日で生きづらかった日々」
著者が「アスペルガー症候群」の兆候が見られたのは幼少の頃からである。その頃は「アスペルガー」という言葉すら無かった時代であるため、周りからも奇異な目で見られていた。本人も様々な行動や言動が目立っていたという。その行動や言動が後々学生生活から社会人生活にかけて大いに苦しめられた。
2.「その診断が私の人生を大きく変えた!」
著者が「アスペルガー症候群」の症状であったことを知ったのはごく最近のことであった。その時までは、薄々「アスペルガー症候群」かもしれない、という自覚症状があったせいか、ほっとしたのだという。
3.「宇宙人(アスペルガー)でも生きやすくなる、30のルール」
アスペルガー症候群に限らず、様々な病気や体質、性格によって社会となじみにくい方々も多い。その方々が「生きやすくなる」ルールを30個提示している。前述のような症状の人でも、それに近い悩みを持っている方々には実践してみる価値のある所と言える。
4.「みんなつながっていく!私はひとりじゃない!」
「コンプレックスは武器になる」
昨年か一昨年の時のあるセミナーで聞いた言葉であるが、負の側面の多い「コンプレックス」をいかにして「強み」に転化させる、というメリットがある。著者も「アスペルガー症候群」であることをネガティブと思わず、武器として多方面で活躍を遂げている。
「アスペルガー症候群」でもできることはある。コンプレックスがあっても、ネガティブなものがあってもそれを「武器」にする事ができる、本書はその可能性を見いだしてくれる一冊である。
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