すばる舎 上江洲様より献本御礼。
「言葉は偉大である、と同時に剃刀の如く鋭利な刃物である」
言葉一つ使い方によっては励みになる、人の心をよい方向へ動かす、立ち直らせることもできれば、逆に傷つけてしまうことさえある。前者の多くは「名言や格言」として扱われており、今日でも愛されている。
本書は名言集ではないのだが、各「STEP」に紹介されている「言葉」から何を学び、実行していくのかを描くことのできる、いわば「自分自身の人生のバイブル」の下地と言える一冊である。
CHAPTER1「STEP01→STEP10」
人生には「後悔」もあれば、自分自身が選ぶべき「ベクトル」や「感性」もある。しかし「現実」や「時代」はそうは許してくれない。それが「壁」となって返り、それにぶつかることによって自分も、ひいては世界を変えることができる。
CHAPTER2「STEP11→STEP20」
あらゆることに「挑戦」するために「行動」をする事が大切である。その行動のために「準備」をし、「アクセル」を踏み込んで加速することによって、自分自身の「答え」を見いだす。その行動の中には「失敗」が憑き物であるが、「当事者意識」を持つことによってその「失敗」が糧となり前に進み、やがてそれが「成功体験」へとつなげることができる。
CHAPTER3「STEP21→STEP30」
その「成功」の余韻は「一瞬」のものである。その成功を重ねるために「一分」の意識をもちつつ、目の前にある「環境」の中で「チャンス」を掴み、トライ&エラーの「量」を積み上げる。そしてそれが「質」へと転化し、やがてそれが「型」へと醸成される。
CHAPTER4「STEP31→STEP40」
チャレンジをするにも「年齢」はいらないが、「旬」は存在する。そのチャレンジをするに当たり「自責」という名の「責任」を背負うことになる。それに苛まれながら「セルフイメージ」を作り、「使命」を持ち、「進化」をしていく。そして「時間」という「制約」を意識しながら。
CHAPTER5「STEP41→STEP50」
人は誰しも「死」ぬ。その死ぬまでの間、自分自身が「主人公」という「負荷」を背負い、「意志」を持って人との出会いと「別れ」を体験し、「旅立つ」ことで「アウトプット」へとつなげ「人生の質」や「美」を向上させて行く。時には「撤退」をすることもあるけれど、諦めずに前へと進む。そう、自分の人生に対して後悔しないように・・・。
本書を各ステップのテーマをもって紹介した。
自分も含めた20代はいわば「閉塞」と呼ばれる時代のまっただ中に立たされている。しかしその「閉塞」を「閉塞」のままで終わらせるか、あるいはそれを「切り拓く」のか、それは自分自身に委ねられている。その委ねられている自分自身を見つめ直すバイブルとして本書が在るのではないだろうか。
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