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2016年6月

レモンケーキの独特なさびしさ

レモンケーキは食べたことはないのだが、ケーキならではの甘みとレモンの酸味がうまく融合して大人の甘みを醸しており、私好みの味のような想像をしてしまう。そう考えてしまうと一度でいいからレモンケーキを食べてみたいと思っている。 しかし本書を見るとそのレモンケーキを食べた少女は「説明のつかない味」を体験したのだという。そのケーキをつくったのは母親で、母親のケーキづくりが下手なのか、それともたまたまそのケー […]

否常識のススメ

私自身「常識」が嫌いである。当然法律やモラルといった「常識」は守るべきなのだが、それ以外の「常識」はその人自身にあり、その人の考えを押し付けるような言葉のようにしか思えないからである。現に私の周囲にもそういう言う人は何人かおり、そういった人から距離を置くようなこともあった。 私事はここまでにしておき、本書は社会の成長から成熟を迎えるための「否常識」を説いているが、よくある「非常識」ではなく、「常識 […]

ぼくは漫画大王

「漫画は子供特有のものである」という固定観念を持つ人も多い。確かに私自身も子供の頃は「漫画の虫」のごとく数多くの漫画を読んでいったことを今でもハッキリと覚えている。そのような思い出と呼んだことの記憶は今もなお残っている。 そのような方々が大人になったとしたらどうなるか、本書はその少年少女たちが大人になった時のことを表している。しかしその大人が殺人事件の現場に出くわしたときどうなったのか、そして本書 […]

iPS細胞はいつ患者に届くのか――再生医療のフロンティア

「iPS細胞」が発見したのは今からちょうど10年前、京都大学iPS細胞研究所所長・教授の山中伸弥氏だった。その後、iPS細胞に関する本も出始め、実用化の道をたどっていき、2012年にはノーベル生理学賞・医学賞を受賞するまでになった。実用化に向けて一歩一歩進んでいるのだが、本当に私たちがiPS細胞を使った医療の恩恵を受けるのはいつごろになるのか、本書では再生医療の現場とともに取り上げている。 1.「 […]

踊り子と将棋指し

本書のタイトルを見たとき、てっきり浅草六区(ロック)での物語なのかなとイメージだったのだが、本書の舞台は神奈川県横須賀市である。本書の冒頭には「ペリー公園」がある。もっと言うと本書で取り上げられている時代は戦後間もないあたりと推測できる。そもそも賭けマージャンや賭け将棋、賭け囲碁などの賭博行為が禁止される前、「真剣師」と呼ばれる賭けを基調と知った将棋・囲碁・麻雀などを生業としていた人々がいた。 本 […]

会社員がゼロから稼げる! 融資フル活用不動産投資術

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 「不労所得」という言葉を聞くと、楽して稼げるような印象を持つのだが、それを達成するためには、試行錯誤や失敗を繰り返す必要がある。もちろん本書で取り上げる不動産投資も例外ではない。しかしその不動産投資をするにも安全で賢くできるやり方があるのだという。本書は不動産投資をするための不動産の選び方、資金繰り、管理業者、利益の選び方などを伝授している。 第1章「会社 […]

組織がみるみる変わる 改革力

「改革」はビジネスや政治など、様々な場で行われる。しかしいざ改革をしようと画策しても、どのように行ったらよいのかわからない、あるいはそれを阻害する存在があるなど、様々な要因があって改革が頓挫してしまうケースが多い。そこで本書である。本書は実際に橋下徹元大阪府知事・前大阪市長の時代に指南役として動いた著者が改革の舞台裏とともに、改革をどのようにして進めたらよいかを提示している。 第1章「これが改革だ […]

いじめない力、いじめられない力―60の“脱いじめ”トレーニング付

今となってはメディアで「いじめ」は頻繁に取り上げられていたが、25年前までは「いじめ」は実態で起こってはいても、メディアで取り上げられる機会は少なく、認知はあまりされていなかった。私自身が「いじめ」という言葉に出会い、その惨状を初めて知ったのは、「大河内清輝君いじめ自殺事件」である。20数年前の事件であるのだが、この事件はワイドショーでも連日のごとく取り上げられ、それ以降いじめに関する話題も頻繁に […]

日本の女性議員―どうすれば増えるのか

女性の社会進出は今も進んでいる。もちろん国会や都道府県・市町村の議会議員も女性議員が次々と誕生し、女性の首長・国務大臣も誕生してきている。しかしそれでも日本は他の先進国と比べても遅い方であるという。そのような状況の中で女性議員を増やすにはどうしたら良いのか、その歴史ともに取り上げている。 第1章「女性が議員になるということ」 日本の女性議員は全体の10%ほどであるという。これでもだんだんと増えてき […]

忘れ村のイェンと深海の犬

大切な故郷を守るため、少女は立ち上がり、冒険するという物語である。単純に言えばそうかもしれないが、その物語はファンタジーであり、なおかつ一つのロールプレイングゲームのストーリーを見ているような感じである。 そのストーリーの中で出会いと別れがあるのだが、その中には戦いもあったり、仲間ができたりと言ったものがあるのだが、なんといってもスケールが非常に大きく、本書でもって完結と言うわけではなかった。主人 […]