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2016年6月

東京劣化

高齢化社会に伴い、日本の人口が減少しているだけでなく、高齢者の割合も多くなってきている。そのことから地方では集落が次々と消滅するようなことが起こり、地方の劣化が激しいと言われているのだが、それ以上に東京の劣化が激しいのだという。それはいったいなぜなのか、本書はその東京における人口問題の観点から劣化するメカニズムと対策を取り上げている。 第一章「東京 これからの現実」 2020年に東京でオリンピック […]

花の男 シーボルト

日本における歴史の中で有名な外国人は少なくないが、江戸時代、それも開国前の中で最も有名な人物としてフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトがいる。シーボルトと言えば医学・博物学者としても有名であり、日本においても様々な蘭学を伝え、さらに日本のことを海外に伝えた人物としても挙げられる。そのシーボルトが日本に伝えたものとして蘭学のみならず、「花」をはじめとした植物があるという。 第一部「特別な使命をお […]

奇蹟が起きたパワースポット

数年前に「パワースポット」と言うような場所を取り上げるような記事や本がある。ビジネス書でもそういったパワースポットを取り上げ、そこに訪れたときの礼儀作法といったものが取り上げられている。 本書はビジネスに通用するというよりも人生において通用するようなパワースポットを紹介するとともに、そのスポットの由来、さらには活用法と言ったものを取り上げている。 PART1「奈良、京都のパワースポット」 京都や奈 […]

南国港町おばちゃん信金―「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方

人間にも「格差」があるように、企業にも「格差」はどうしても存在する。これは人間以前に、動物として生きる中で当たり前に存在する。もちろん「格差」があるということは「勝ち組」や「負け組」と言ったものがどうしても出てくる。しかし本書で取り上げる信金は勝ち組にも負け組にも属しない、「おまけ組」の道を選び、邁進している。著者自身、赤裸々に語っているが、なぜ「おまけ組」になったのか、そしてそうなるためにはどう […]

ふしぎなキリスト教

宗教人口を表すと、キリスト教が世界で最も多く信仰されている宗教と言える。もちろんキリスト教の中には「カトリック」「プロテスタント」「イギリス清教」など様々な宗派が存在するため、一枚岩ではない。その一枚岩ではないキリスト教は、宗派の一枚岩もあれば、キリスト教の成り立ちや考え方も一枚岩ではない。その「一枚岩ではない」こともまた本書のタイトルにある「ふしぎ」な部分がある。その「ふしぎ」とは一体何か、その […]

実践版 三国志 ― 曹操・劉備・孫権、諸葛孔明……最強の人生戦略書に学ぶ

著者の鈴木様より献本御礼。 中国大陸の歴史は長く、その長い歴史の中でも様々な古典の名著が生まれた。ビジネスにも通用するような論語、さらには著者の前著でも取り上げられた「孫子」もある。また歴史的な伝記も「項羽と劉邦」もあれば、本書で取り上げる「三国志」は今でも知られている歴史的伝記として有名である。 その「三国志」には三国の戦いの中に生まれたロマンもあるのだが、本書は少し角度を変えてビジネスの観点か […]

銀行の罪と罰―ガバナンスと規制のバランスを求めて

「銀行」と言うと、生活の中ではお金を預けたり、引き出したりするようなイメージがあるのだが、他にも存在する。会社を経営している方であれば、融資を受けると言ったこともあるなど、まだまだ知られていないような業務も存在する。 しかしその銀行は日本の経済を動かすような存在であり、倒産の危機になってくると、公的資金を投入するような事例まで存在する(もちろんそういったことが受けられず倒産した例もある)。本書は銀 […]

生き心地の良い町―この自殺率の低さには理由(わけ)がある

日本では毎年3万人以上の人が自殺をするという。なぜ自殺数が増えたのかというメカニズムは、「働き盛りがなぜ死を選ぶのか―<デフレ自殺>への処方箋」という本を取り上げたときに、「失われた10年」ないし「失われた20年」の時、それも特に97年金融危機の後に急速に経済的な不安が出てきたことにより、突然自殺者数が3万人を超え、以降20年近く続けて3万人を超えている状況にある。 自殺の現状はここまでにしておい […]

日本人のここがカッコイイ!

日本人では気づくことのできない日本の良さは存在する。その良さは本書で取り上げるような外国出身で日本に滞在している方々でしかわからない部分もある。もちろん滞在し始めた、あるいはしていく中で日本にしかないこと・ものに驚くような方々もいる。本書は日本に滞在している外国人たちが驚いたこと、変わったこと、そして日本に対する要望について取り上げている。 その一「日本のここに驚いた!」 外国人が日本に来て驚いた […]

政治をみる眼 24の経験則

毎日のように政治に関するニュースが取り上げられているのだが、そこから見える政治はほんの一部分でしかない。その見えない大部分はどこにあるのか、そこには本書がある。政治はどのようにして形成されていくのか、そしてその政治で必要なものは何なのか、長年政治の現場を取材し続けてきた著者が定義している。 第一章「政治は数である」 「数」は言うまでもなく党の国会議員数のこともあるのだが、ほかにもテレビ・新聞各社な […]