いとの森の家

福岡の団地で暮らしていた娘が父親のある「思い付き」で山々に囲まれた小さな村に住むようになったという。その住むところが「森の家」と呼ばれるところにあるのだが、その森の家の中では「おハルさん」と呼ばれる婆さんがいる。そのおハルさんは娘にとって特別な存在にまでなったのだが、その中で出会っていく「生」と「死」を描いている。

元々は一般書にて書かれたのだが、後に児童書にもなり、やがてドラマ化された一冊であったという。

その「おハルさん」との出会い、そしておハルさんを通じて様々な人と出会い、優しさに触れたことによって娘はどのように変わっていったのかを描いている。ちなみに本書は小説のように書かれているのだが、おハルさん自体はかつて実在していた人物であったという。つまり半分ノンフィクションの要素がある一冊である。