残酷な20年後の世界を見据えて働くということ

今から10年後、20年後の世界は誰にもわからない。現在の世界でものすごく通用できる世界でも、その後には全くもってして廃れてしまうようなことも往々にしてある。その廃れる仕事とは何か、そして今後栄える・続く仕事とは何かを取り上げつつ、見据え方・戦い方を示している。

第1章「今から20年後の世界人口は87億人。一方でシビアな状況を迎える日本」
人口は世界的な視点でいえば右肩上がりの状況になるのだが、その一方で日本の人口は右肩下がりの一途をたどっている。他にも日本ンは経済的にも「成熟」の域に達しており、ゆでガエルの状態になったり、停滞したりしている状態になるためよりシビアになるとも言える。

第2章「勃興する成長産業に目をつけろ」
しかし、成長する産業はどこにでも存在するのだが、それを目につけ、探して、実行することが必要となる。その必要な目の付け所はどのようになるのか、そのことを取り上げている。

第3章「パイ(売上高と営業利益)が大きくなる企業の見抜き方」
企業が元気な部分としては本章のタイトルにある「パイ」を見つける必要がある。その必要のある「パイ」をいかにして見つけていけば良いのか、代表的な企業を比較しながら考察を行っている。

第4章「なくなる職種、絶対なくならない職種、新たに求められる職種」
職種によって求められる職種もあれば、もう廃れてしまう職種も存在する。その存在する職種はどのようにして見つけ行くべきかを取り上げている。

第5章「狩猟的職業選択のススメ、定住的職業選択のリスク」
職業の選択というと就職活動をしていると安定的な企業を求める傾向にある。その傾向にあるのが「定住的」な職業選択を上げている。しかしそこにはリスクがあり、むしろ対極にある「狩猟的」な職業を行った方が良いという。その「狩猟的」な職業とは一体どのようなものかも併せて示している。

第6章「バイリンガル的な語学力は必須、そのうえで差がつくスキルとは」
グローバル化の時代だからこそ、「語学力」はどうしても必要になってくる。その一方で他にも身につけるべきスキルもあるのだが、それは一体どのようなものかも併せて取り上げている。

第7章「未来情報を織り込むマーケットと向き合い、胆力と察知力を身につける方法」
国内外問わずマーケットが存在するのだが、その未来が明るいマーケットもいくつか存在する。その存在するマーケットに目を付けつつ、なおかつ胆力や察知力も必要になってくるという。その理由と方法を取り上げている。

第8章「年収1000万円超になっても、「激務」だけが残る働き方を目指すべきではない」
ニュースでも「年収1000万円」稼いでいても全くと言ってもいいほど「貧乏」であるという記事を見たことがある。かなり稼げているように見えるのだが、特に家族を持っている人もおり、なおかつ「激務」をそのまま形にした人もいる。そういった働き方は単純に神経をすり減らすだけとなり「百害あって一利なし」のような状況になるという。

第9章「「働きがい」を因数分解しながら、さらなる成長を目指せ」」
「働きがい」は当然あった方が良い。そのあった方が良い働きがいはどのように見つけて、培っていけば良いのか、本章では「因数分解」をキーワードに説明している。

第10章「苛烈な資本主義(レッド・オーシャン)に取りこまれない働き方が起業であるとの逆説」
サバイバルと呼ばれるような今の経済であるのだが、その中でも苛烈な環境に飲み込まれないように働き方を変えていく、あるいは起業をしていく必要がある。そのノウハウを取り上げている。

仕事をするにしても環境の面で「変化」は起こる。その起こる変化をいかにしていけば良いのか、本書ではその現実と対策を伝授していると言っても過言ではない。