「見えてる人」になるたった1つの法則

「見えてる」と言っても視力があると言うわけではない。「先見の明がある」と言う意味で「見えてる」とたとえている。トップランナーと呼ばれる人や企業は様々な「先見の明」でもって業界のトップに君臨し、走り続けてきた。その先見の明を得ることは難しいのだが、事例でもって学ぶこと得るための参考にもなる。その事例はどのようなものがあるのか、それを本書でもって紹介している。

STEP1「扉を開けよう。あなたの番がやってきた。」
ビジネスではイノベーション(変革)を起こす必要があるのだが、そのイノベーションを見つけるためのきっかけとしてトレンドを追うだけでなく、新しい要素を見つけることもまた一つであるそれを見つけることもまた「見えてる」要素である。

STEP2「変化する者だけが抜け出せる。」
「変化」はビジネスに限らず、動物のサバイバルの中でも最も重要な要素としてあげられる。その「変化」を察知することもまた「見えてる」部類に入るのだが、そもそもどのように変化を見たり、起こしたりするのか、その考え方を取り上げている。

STEP3「グーグルは決して昼寝をしない。」
とあるニュースで昼寝をすることによって日中帯における仕事の効率・集中力が増すというはなしがあったのだが、グーグルはその逆を行く。新しい分野に挑戦し、失敗・成功を積み重ねることに躍起になっているため昼寝をする暇すらないのである。

STEP4「人生も仕事も自分でコントロールしよう。」
「充実」と言う言葉が何と言っても難しい。その充実は仕事を行うだけでは意味がないのである。「充実」をして行くというのは仕事だけでなく、プライベートも含めた人生をコントロールしていくこともまた「充実」にあたる。

STEP5「これからのイノベーション。」
イノベーションを起こすことは仕事だけではなく、プライベートにおいても起こすことが必要になる。新しい概念や道具を揃えることもまた一つの手段である。

STEP6「スターバックスの「失敗の成功」。」
世界的に有名なカフェであるスターバックスは様々な失敗を積み重ねてきたという。もちろん創業者であるジェリー・ボールドウィンも例外ではなかった。

STEP7「始めたからには遂行あるのみ。」
「トライアンドエラー」と言う言葉がある。私自身も好きな言葉であり、自分自身が進化をするための糧としてある言葉だ。その言葉をいかにして実践していくのか、そして評価に対してどのようにして立ち向かっていくのかを取り上げている。

STEP8「ブーイングを浴びた後のボブ・ディラン」
昨年ノーベル文学賞を受賞して話題となったのだが、今も昔もロックの最前線を走るボブ・ディランはブーイングを浴びたり、雑誌やメディアなどで批判を受けたりすることもあるのだが、「ゴーイング・マイウェイ」の如く、その批判を無視したり、時にはロックの糧にしながら最前線で立ち続けている。

STEP9「楽しくなければ仕事じゃない。」
もっとも私自身も社会人になり始めてから思い続けていることがある。それは「その仕事を楽しくする」である。「好きを仕事に」という言葉をビジネスや自己啓発書などで見ることがよくあるのだが、最初の頃はどれが「好き」にあたるのかはよく分からない。そのため与えられたり、見つけたりした仕事をあらかじめえり好みはせず、まずやってみて、そこから「どこが楽しいのか?」と楽しい要素を見つける。それを見つけたら、色々と続けていくことによって様々な変化を起こすことができるようになる。やがれそれが「好き」となり、自分の成長に導いてくれることと思っている。もちろん本章でもそのことを論じている。

STEP10「先駆けて、主導権を握る。」
ビジネスにとって主導権を握ることは大事な応訴である。その主導権を握ることはいかにして行っていくのかを取り上げている。

STEP11「始めることを習慣化する。」
始めることはものすごい勇気がいる。それは「やったことのないこと」に対する恐怖に打ち勝たなくてはならないからである。喩えになっているかどうかは不明だが「高飛び込みをする」ことと一緒である。最初は高いところから飛び込む恐怖に駆られるのだが、だんだんとやり続けて行くにつれそれが快感になる。物事を始めることをいつもやっていることにより新たなる気づき・変化を起こすようになる。

人生もビジネスも常々変化をする。変化をしていく中でどのように変化を起こしたら良いのか、そしてその変化によって何を成していくのか、「1つの法則」とあるのだが、法則でもっての実践方法は多岐にわたる。方法を自分なりに編み出すきっかけが本書にあると言える。