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2017年12月

年末恒例ランキング2017

こんにちは。蔵前です。 今日は2017年最後の投稿です。恒例ですが年末と言うことでランキングを取り上げていきたいと思います。今年取り上げた364冊の中で特に印象に残った5冊を取り上げていきます。 第5位:総選挙ホテル 総選挙ホテル posted with ヨメレバ 桂 望実 KADOKAWA 2016年05月30日頃 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle 7net honto 紀 […]

自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで

自閉症で悩む人は日本人に限らず、どの国の人にもいる。一時期自閉症が日本でも社会問題として挙げられたのだが、今もなお存在するのだが、対策として心のケアなどがあるという。 本書の著者も幼い頃から重度の自閉症と診断され、さらには知的障害とまで診断されたが、克服し、高校へと道を歩み始めた方の成長を自ら綴っている。 第1章「十二歳 怒りと悲しみ」 十二歳の頃は怒りに満ち満ちた1年であったという。その怒りの矛 […]

小さくても勝てます

ダイヤモンド社様より献本御礼。 企業の勝ち負けは会社の規模によるものではない事はよく知られているのだが、実際にケースモデルとなっていることはほとんどなかった。本書はその数少ないモデルケースの一つであるのだが、西新宿にある小さな理髪店が行列店に変わった際の戦略を余すところなく伝えている。 第1章「戦略的発想で志を追いかける」 理容室飲食店と同じようなチェーン店化の一途を辿っており、なおかつ競争の激し […]

誰がネロとパトラッシュを殺すのか――日本人が知らないフランダースの犬

「フランダースの犬」は1975年に「カルピスまんが劇場(後の「世界名作劇場」)」にて放映されたアニメとしても有名であるのだが、元は1872年にウィーダがつくった物語である。その物語は少年の悲劇を描いた小説であるのだが、なぜ悲劇となっていったのか、そのことをアメリカと日本の翻訳を通じて論じている。 第1章「悲劇を描いたウィーダの悲劇」 悲劇を描く小説としてはかつてはシェイクスピアの「オセロ」「ハムレ […]

虹の向こう

本書のタイトルを直接英訳すると「Over The Rainbow」とある。もちろん表紙にも記載があるのだが、「オズの魔法使い」を連想するようなタイトルである。 本書は4編の短編小説である。その短編は一つ一つ本書のタイトルの一部、それにも似たようなタイトルが並んでいる。 ミステリー作品が4つあるのだが、いずれも謎の解き方が明快でありながらも、一気に読め、なおかつ一つ一つがつながっていないながらにして […]

なぜ蚊は人を襲うのか

もう季節はずれとなってしまっているのだが、夏になると蚊がうじゃうじゃ出てくるシーズンであり、なおかつ刺されないようにするのにも一苦労である。しかもその蚊は疫病を運ぶものとして世界中からも忌み嫌われている。 最近のニュースではアメリカが「蚊で蚊を駆除」をする研究が行われたという話があった(朝日新聞「「蚊で蚊を駆除」米で承認 子孫残させず群れの数減らす」より)。その蚊はなぜ人を襲い、病気を運ぶのか、そ […]

ウェンディゴ

謎めいたタイトルのように見えるのだが、本書のタイトルはカナダにあるとある妖怪を表している。その妖怪との邂逅を描いているのだが、本書はあくまでファンタジーなので、魔術研究を行っている人を舞台としている。 また本書は中編集であるため表題作ばかりでなく、他にも2編あるのだが、いずれも幻想的な味わいを醸している。 しかもファンタジー小説でありなが、英国文学の中でも名著にあたるような一冊であるのだが、長らく […]

コーチング以前の上司の常識 「教え方」の教科書

コーチングが様々な広がりを見せているのだが、その広がりを見せている中で上司はどのようにして部下を教え、育てていくのかが課題となっている。最も部下も即戦力として扱うばかりではなく、教えて育てていくことによって部下も伸ばし、ひいては組織・会社全体の成長のきっかけにもなる。その「教え方」はどうしたら良いのか、そのことを伝授しているのが本書である。 第1章「なぜ「教える」が大切なのか?」 教えることが何故 […]

ひやかし

「ひやかし」と言うと商売をしている方々にとってはイヤな思い出しかないイメージがある。もっとも商売で購入しようとする人を求めているだけあり、お金を払ってくれるお客さまを求めるような人を求めるため単純に下見・物色だけしようとする人を表しているためである。 ちなみ本書はどのような「ひやかし」なのかと言うと吉原の女郎であるのだが、武士の娘と一見恵まれている身分に見えながらも、事件により地に落とされ、なおか […]

靖国の軍馬

靖國神社には数多くの戦死者が合祀されている。そのことを巡っての議論は絶えないのだが、祀られているのは何も人ばかりではない。軍馬もまた合祀されているのだという。その軍馬はどれくらい祀られ、なおかつどのような馬が祀られたのか、そのことを取り上げている。 第一章「靖國神社の軍馬慰霊像」 靖國神社に馬が祀られていることはあまり知られていない。それもそのはずであり、理由としては公にされておらず、なおかつ神社 […]