男性と女性の違いは様々であるのだが、決定的な違いとしてあるのが「ホルモン」にある。「ホルモン」と言うと焼肉に出てくくるようなものをイメージしてしまうが、実際はそうでなく、身体的特徴を司る細胞の一種である。もっともホルモンにも多種多様なものがあり、人間として生きていく上で重要なホルモンも数多くあるのだが、本書はあくまで男女の違いにおける「女性ホルモン」とは一体どのような役割を持っているのかを取り上げている。
第1章「ホルモンをめぐる騒動」
動物にしても、人間にしても役割を担う中での「ホルモン」がある。そのホルモンとして男女の違いについてどのようなものがあるのかを取り上げている。またかつて話題となった薬の女性版がないことについても本章にて言及している。
第2章「発情期って何?」
発情期というと動物として交尾に適している時期の事を表しているのだが、人間にも同様の「発情期」が存在するのだという。その「発情期」の中で女性の行動はどのように変化をしていくのだろうか、そのことについて取り上げている。
第3章「二八日間、月を一周」
決して宇宙旅行で月の周りを宇宙船で回ることを表しているわけではない。いわゆる「月経」を表している。月経はどのようなサイクルで行われているのかを取り上げている。
第4章「進化した欲求――セクシー、安定性、どちらを選ぶ?」
欲求というと、物的・精神的なものを表すケースが多いのだが、本章ではあくまで性的な欲求である。考えによってはR指定になってしまう事も考えられるのだが、あくまで女性としての性的な欲求の傾向を取り上げている。
第5章「パートナーを探す――競争とリスク」
パートナーというと、もちろん結婚競争と言うべきかもしれない。ただパートナーをどのようにして探すのか、女性の観点から考察を行っている。
第6章「隠された排卵(でも、匂いの合図あり)」
第3章で述べた女性ならではの月経を始め、女性ホルモンにおいての身体的な変化はいくつかある。ホルモンの変化はもちろんのこと、体臭にも変化がある。とは言えど男性が加齢して出てくる「加齢臭」と言うと悪臭のイメージが持たれるが、女性はどうなのかも併せて取り上げている。
第7章「卵子経済――女性の人生を脳とホルモンから見る」
女性の人生や考え方、脳の動きはホルモンの観点から見ることができるのだという。どのようなものかというと、女性の中で生きていく上での傾向や、年を取っていく中でどのようなホルモンの変化があるのかを取り上げている。
第8章「ホルモンは賢い」
ホルモンはある程度研究されているとは言えど、まだまだ解明されていない部分も残っている。しかしながら研究されていくうちに、人体の不思議さとホルモンの賢さがある。
女性がなぜ女性として生きているのか、そこには女性ならではのホルモンがある。男性では知り得ない傾向や考え方など、身体・精神双方の側面で成り立つのが「ホルモン」があることが本書にてよく分かる。
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