心の持ち方 完全版

新型コロナウイルスの影響による外出自粛が広まる中で、肉体的・精神的に疲弊をしてしまう方々もいるだろう。そうでなくても、ここ最近ではギスギスした状況にあるため、心的に病む方もいる。

以前何度か書いたのだが21世紀は「心の世紀」と定義しており、心の持ち方によって人生の在り方は大きく変わってくることもマインドにまつわる本の中で幾度も言及した。しかしどのようにしてマインドを持っていけば良いのかわからない方も多くいる。本書はどのようにして心の持ち方を行っていけば良いのか、その指針を示している。

1.「自分を大切にする」
何よりも自分自身が主体である。そのため自分自身をいかにして大切にしていくかが重要になってくる。そうでないと相手も大切にできないことは明白である。自分自身を大切にすると言っても体調などをいたわるだけでなく、自分自身のことを「よく知る」ことも一つの「大切さ」としてある。

2.「ネガティブな考えや人から離れる」
ネガティブな考えは時として必要になってくると言う方もいるのだが、たいがいは肉体・精神的に良い効果をもたらすことは少ない、というよりも逆に悪い効果をもたらす方が多い。そのためいかにしてネガティブから離れていくべきか、思考・人の観点から取り上げている。

3.「楽観的になる」
自分自身をよくするためにはとにもかくにも「楽観的になる」ことが大事である。ではいかにして「楽観的」にしていくのか、日記をつけたり、良いイメージを持ったり、記憶をコントロールしたりするなど方法は様々である。

4.「目標に向かって進む」
目標を設定し、それを達成すると言うことは仕事においても必要なことである。しかしプライベートとなるとなかなか難しい部分もあるのだが、仕事ばかりでなく、人生において何をしたいのか、そして目標はどこにあるのかなどを考えて進むことによって、ネガティブな考えを捨て、目標に向かって突き進む事を見出してくれる。

5.「自分らしく生きる」
なかなか難しい事かもしれないのだが、自分自身を「よく知る」ことを第1章にて言及したのだが、それをなし得ることにより「自分らしさ」を見出すことができるようになる。

6.「よい人間関係をつくる」
人間関係によって自分自身の精神の在り方は変わってくる。最も自分自身の周囲の空気を変えることは自分自身を変えることの他に、人間関係をいかにして変えていくかにも関わってくる。それを考えると「よい人間関係」をつくることは大事になってくる。

心は仕事・プライベートかかわらず、よく生きていく上で非常に重要な要素である。神経をすり減らしてしまうような日常だからでこそ、心の持ちようが変わってくると、生きていて楽しくなったり、逆に苦しく、生きづらくなるといった側面がある。どのような心を持っていくべきか、どうせだったら良い方がいい。しかしどのように良くしていくのか、そのエッセンスが本書に詰まっている。