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2021年2月

がんになった私がした30の実験

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 もともと「がん」は病気の中でも「生活習慣病」と呼ばれることもあれば、遺伝的な病として呼ばれる事もある。発生源に関する研究は進んでおり、多くは前者にある「生活習慣」に起因しているケースが多くある。 いざがんにかかってしまうと、心当たりのある部分もあれば、絶望的な感情に陥ると言うようなケースも少なくない。そこで本書である。本書は自らがんになってしまった時の状況 […]

死刑囚メグミ

人生というのはとにかくわからない。ひょんなことから逮捕され、死刑判決を受けると言った事件に巻き込まれることもある。中には明らかな冤罪にも関わらず、犯罪としてでっち上げられ、死刑判決を受けて、再審申請を行っている件も少なくない。 しかし出来事は突発的に起こることもあれば、数奇の運命を辿って巻き込まれてしまうと言うようなこともある。本書の主人公は悪いできごと、状況が連鎖的に起こってしまい、最悪の事態に […]

デジタル化する新興国-先進国を超えるか、監視社会の到来か

デジタル化の波はとどまることを知らないのだが、特にその度合いが強いのは、中国やインドと言った「新興国」と呼ばれる国々である。最先端技術の「実験場」と呼ばれるような場所があり、世界的にもイニシアチブを取ろうとしている国まで存在するほどである。一方で日本ではどうなのかと言うと、後れを取っている現状にある。とは言えど「デジタル化」自体は必ずしも良いものではない。時代の先端を取ることができる一方で、監視社 […]

時代劇入門

皆さんは「時代劇」と聞くとどう連想するか。古くさい、年寄りの見るものといった声を聞くのだが、時代劇自体は戦後、テレビにて出てきた中のエンターテインメントの一つとして楽しむことできる要素としても親しまれている。 しかしながら時代劇は今も昔もあり、親しんでいる人も多い。その時代劇はどのように接したら良いか、そしてどのような歴史を歩み、スターを生み出したのか、そのことについて取り上げたのが本書である。 […]

究極の歩き方

自分自身、運動としてウォーキングを行うのだが、実際にすればするほど、足や腰などの負担がどうしても出てくる。特に年を取ってくると、それらの負担は大きく実感し、なおかつそのことにより、普段の仕事でも支障が出てくるようなことにもなりかねない。 本書は元々スポーツメーカーであるのだが、そのノウハウを活かしてライフスタイルにあった靴の開発、特にウォーキングの研究を行い、最新のウォーキングシューズ開発研究に携 […]

友を裏切った男 あるラグビーチームの物語

「One for all, All for one.」 ラグビーの世界ではよく使われ、やがてチームプレイをはじめとしたありとあらゆる世界にて用いられる言葉となった。元々はフランスの小説である「三銃士」における英雄たちとの友情を表した言葉である。それがいつしかラグビーに転用されたのだが、そもそもは「一人」ではなく「ひとつ」である。もっと言うと、意訳として、最初の「One」は一人であるが、後者の「on […]

お葬式の言葉と風習―柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

新型コロナウイルスの影響は様々な業界にまで及んでいる。特に飲食業界は倒産などが相次いでいると言ったニュースが出ている。また人の死に関わる葬送業界もまたその煽りを受けており、葬送ができない、あるいは違った形で行わなければならないといったことを強いられるケースもあるという。特に感染が拡大し始めた第一波による緊急事態宣言の時は、看取るどころか、無言の帰宅ができたのは荼毘に付されてから、といったケースもあ […]

生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像

本書のタイトルを見ると、一見びっくりしてしまうのだが、そもそも動物が生きて行くに当たり、脳や細胞などの信号を送ると言った所がある意味デジタルな部分がある。そう考えると本書のタイトルはまさにその通りとも言える。「その通り」という部分は先述の通りであるのだが、本書はそこからさらに細胞の運動などをもとに深掘りを行っている。 第1章「ゲノム―三八億年前に誕生した驚異のデジタル生命分子」 遺伝子情報そのもの […]

社長の成功習慣 経営者になる人に知っておいてほしい50のこと

「習慣」を変えたり、つくったりすることは成功に導くに際して重要な位置づけとして存在する。その中でも成功に導くための習慣づくりは、立場によっても異なる。本書は会社の社長などの、経営者がどのようにして成功に導くか、その習慣作りを伝授している。 第1部「「経営という仕事」の能力を高める方法」 第1章「「方向づけ」が8割――何をやるか、やめるかの能力を高める」 経営の仕事は、部下として働いているものとは異 […]

トランスヒューマンガンマ線バースト童話集

「童話」と言うと、非常にわかりやすく、子供でも読みやすいようにつくられ、なおかつためになるものがほとんどである。 しかしながら、本書はSFにしたものは良い。それどころか展開そのものをエキセントリックなものになっているため、「新手の短編集」といった扱いにした方が良いかも知れない。 ちなみに本書は「シンデレラ(灰被り姫)」「竹取物語」「白雪姫」「さるかに合戦」「おむすびころりん」「アリとキリギリス」を […]