子どもにウケる科学手品 ベスト版 どこでも簡単にできる77の感動体験

手品というと「タネも仕掛けもありません」というようなことで人々を驚かせ、一部は笑わせる。しかしその驚きの中には「感動」と呼ばれる様なものもあり、手品が今もなお人気を読んでいるのも窺える。

その手品は「科学」でもできることがあり、なおかつそれらは家庭によくあるものを使ってでもできるのだという。その手品は一体どのようなものか、それらを紹介しているのが本書である。

第1章「台所で科学手品」

台所によくあるストローやコップ、ボールやコルクなどを使いようによっては手品を行う事ができる。本書ではその手品を12個紹介している。

第2章「お金で科学手品」

手品の王道として使われる道具に、トランプやお金(紙幣・貨幣)がある。しかしそれらの多くは「手品用」として開発されているものが多い。しかし手品じゃなくてよくある紙幣や貨幣もまた手品の道具として使うことができる。

第3章「体を使って科学手品」

「体を使って」というタイトルを見ると、思わず初代引田天功の脱出マジック、さらには後を継いだ二代目引田天功(プリンセス・テンコー)のイリュージョンといったものを連想してしまう。

本書は決してそのようなものではなく、あくまで指や腕、足やつま先などを「使う」ことを念頭に置いている。比較的軽い手品であるのだが、人体の神秘がここでよくわかる。

第4章「ごはんの前に科学手品」

おしぼり、ストリー、ビンや食塩水などもやりようによっては手品道具になる。しかもそれらは全て科学的な作用が働き、科学としての理解を深められる。

第5章「ごはんの後に科学手品」

やかんや箸、アルミ缶や発泡スチロール、さらにはあまった材料などを使っていくと、不思議な現象が起こる。ちなみにそれぞれどのような意味があり、科学的にはどのようなものなのかも併せて説明している。

第6章「太陽の下で科学手品」

太陽の下でも実験ができる、光や熱といったことが中心である。特に外で行う事件も中には手品のように不思議な事象が出てくるようなものもたくさんあり、子どもの興味をひくものも多い。

第7章「お風呂で科学手品」

言うまでもないが水を使った実験が中心となるが、お風呂であるが故に、大量の水を使って、どのような化学反応が起こるのかと行ったものが多数ある。

第8章「リビングで科学手品」

リビングにあるものはもちろんのこと、学校で使う道具とを組み合わせることによって、手品のように行う事ができるものも少なくない。

第9章「おやすみ前の科学手品」

夜に行うものもあれば、家族で行うような手品も存在する。本章ではそのような実験を列挙しており、子どもはもちろんのこと、大人も楽しむことができるものが網羅されている。

「科学」や「手品」と言うと敷居が高いように思えるのだが、実はありふれたもので行う事ができ、なおかつそれが子どもの科学的好奇心を強める効果もある。身近なものの多くは科学的に作られていることが多く、それを見出してくれることも一つである。もし子どもいるご家族であれば本書でもって色々とやってみるのも面白い。