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2022年3月

オールドタイムズ

本書は新聞社を退職した記者たちがウェブニュースの会社を設立し、世の中に蔓延るフェイクニュースを暴いていくと言うものである。 メディアに関しては小説ばかりでなく、ルポルタージュなども色々と取り上げてきたのだが、ある種フェイクニュースに対して、さらには既存メディアなど忖度無く暴いていくものである。 新聞記者としては一流だが、ネットニュースとなると環境が違うためズブの素人であることが人物の描写を見ても見 […]

成田空港検疫で何が起きていたのか ─新型コロナ水際対策の功罪─

感染が広がってから2年を経過しているのだが、未だに猛威を振るっている新型コロナウイルス。元々初めて発見されたのは2019年中国の武漢であり、そこから武漢から国・地域関わらず感染が広まっていった。 日本では2020年1月に初めて感染が確認されたのを皮切りに感染が広がっていった。しかしその前後の「水際対策」についても行われていたのだが、それに対する批判もあった。本書では、国際線の玄関口の一つとされた成 […]

絆徳経営のすゝめ ~100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?~

そもそも企業は人によって成り立っている。その人は様々な「絆」で持って成り立っている。「絆」という支えがあって企業はつくられ、育っていく。しかしながら育っていった中で様々な者に惑わされてしまい、いつしか「絆」を忘れてしまう人も少なくない。 そこで本書である。本書は「絆」と「徳」を合わせた「絆徳(ばんとく)経営」とは何か。そしてそれを成し遂げるにはどうしたら良いかを示している。 第1章「これからの最強 […]

東シナ海 漁民たちの国境紛争

「東シナ海」は沖縄を含めた南西諸島とユーラシア大陸に挟まれている海であるが、この海においてはしばしば中国にて様々な問題が横たわっている。最も有名なものとしては「尖閣諸島問題」もある。また資源に関してのことについて「ガス田開発問題」もある。 また本書で紹介する漁業においても暗い影を落としている部分がある。本書では中国・日本・台湾・韓国と囲まれている東シナ海においてどのような問題を抱えているのかを取り […]

鷹の城

本書はタイムスリップものであるが、かなり意外なタイムスリップをしている。通常であれば、現代から戦国時代や江戸時代、あるいはその逆をイメージする方も多い。しかしながら本書は江戸時代の奉行所が戦国時代にタイムスリップする一冊である。 時代が近いとは言えども、時代が変わると文化や考え方も変わってくる。そのギャップを愉しむことができ、なおかつその時代においてある殺人事件に出くわすこととなる。殺人事件の全容 […]

自分を変えるノート術

私自身、書評を行うときでも、仕事をするときでもノートは欠かせない。ノートで色々な事を書き、時には忘れ、時には堂々巡りしているものを取りだして、さらに考えを促進させることもある。 「ノート」は色々と役立つことができ、何でも書くことができる。自分自身を見出すためにも使うことができる。その見出し変えるために、ノートでどう「使えば良いのか」。そのことについて取り上げているのが本書である。 第1章「ノートに […]

夢魔の牢獄

本書の主人公である教師はタイムリープして人に憑依をするという特殊な能力を持つ。その能力をもって迷宮入りした殺人事件の解決に挑むというのが本書である。かこにタイムリープしているだけに、その人の体験を肌でもって感じることができる。 迷宮入りした殺人事件は主人公の恩師の義理の息子が殺されたというものであり、その謎を追いたいと言う思いから解決へと踏み入れる。憑依先の友人たちの証言や行動を見ていき、解決へと […]

毛―生命と進化の立役者

生物には様々な「毛」が存在する。もちろん頭の毛ばかりではない。 もっとも「毛」は生命を維持する、あるいは活かすための重要な要素である。なおかつ人間のみならず様々な毛を持っているのだが、役割も毛によって異なる。どのような役割を持っているのかも含めて本書にて取り上げている。 第1章「孤独な戦士「精子」」 細胞には「べん毛」と呼ばれるものがあり、進化を行う中で見えないものの中核的な働きを持つ。他にも多く […]

ウィザードグラス

当ブログの記事をつくる際はよくPCを使う。記事を作る中でわからない用語や調べる必要があるデータはよくGoogleを使って検索を行う。その検索の中には「履歴」が残り、私自身の知りたいこと、過去に調べたものなどリアルタイムしらべるひつようがあるで「記録」される。その記録を他人が見たらとなるとゾッとする。 そのゾッとする物語が本書である。本書は他人の検索履歴を見ることができるAR機器を巡った一冊で、名前 […]

地方メディアの逆襲

メディアというと全国的に展開しているメディアはもちろんのこと、地域で発信している地方メディアがある。前者がよくメディアとして扱われるのだが、地方メディアも地方独自の視点から発信していることも多くある。 では地方メディアはどのような「視点」でもって調査・発信を行っているのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1章「秋田魁新報 イージス・アショア計画に迫る」 言うまでも無く秋田を中心に […]