虜囚の犬

今までいくつか小説を読んできて、なおかつ猟奇的なもの、陰鬱なもの、さらには狂気に満ちたものなど色々と読んできたのだが、おそらく「猟奇」や「狂気」といったものをこれほどまでに描いている小説はあまりお目にかかれない。

本書で出てくる被害者の一人にある少年がいるのだが、その少年は女性たちを監禁するといったものだが、監禁した先もブログでは表現できないほどグロテスクなことを行っていた。しかしその少年は違う場所で死体となったのだが、因果応報のようなイメージもある。しかしながら捜査を進めていくうちに、なぜ少年が猟奇的なことを行ってきたのかという動機が見えてくる。その動機の一つに「犬」があった。

「犬」と言うと愛玩動物として知られているのだが、別の表現としてある種「家畜」のような存在として表されることがある。特に本書の物語は後者の意味合いが強い。

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