彼岸花が咲く島

流れ着いた島は日本なのか、それとも別な国なのかはわからない。しかし本書のタイトルのように、彼岸花が咲き乱れる島だった。そう考えるとあたかも三途の川が流れているイメージがあるのだが、その島に住む人びとはちゃんと生きている。

しかしながら島はある種「隔絶」といった言葉が相応しいのかもしれない。というのは住んでいる人は全て女性であること。その彼岸花をもとに麻薬をつくり、交換物資として隣国の貿易要素としていたことである。しかもその隣国は、日本の隣国の一つの名前と一緒である。

主人公はその彼岸花の咲き乱れる島に流れ着き、なおかつ記憶を失っていた。その島に住む人に名前を与えられ、生活を始めた。しかしその島には歴史という名の「謎」が秘められており、その「謎」に振り回されていく姿が何とも言えなかった。

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