小説

書評

窓の向こうのガーシュウィン

本書のタイトルにガーシュウィンがいるが、ガーシュウィンというと、自分自身吹奏楽をやっていたせいか、歌劇「ポーギーとベス」や「ラプソディー・イン・ブルー」が挙げられる。 ちなみにガーシュウィンという名を持った音楽家は2人おり、前述の曲を作曲し...
ミステリー

偽りのシスター

双方ともつらい事情を持つ兄弟の住む家に突如、「妹」と名乗る謎の少女がやってくる。その少女は「腹違いの妹」と名乗っているが、その少女の魅力で兄弟は共に一目惚れをしてしまう。しかしそれは事件の連続の序章に過ぎなかった。 その連続した事件の中で明...
書評

春待ち海岸カルナヴァル

恋愛には年齢の関係が無い。そのことを証明づけられている一冊と言える。だからといって本書の主人公は50代や60代ではなく、39歳の「熟女」と呼べる様な女性である。その女性は未婚であり、今の時代でも「行き遅れ」や「負け犬」と言うような言葉で結婚...
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書評

夜市

「夜市(よいち)」は簡単に言うと夜に店を出す市場の事を言い、本書は主人公の家からかなり離れた公園で開かれていた不思議な夜市を舞台にしたホラー作品である。しかしホラー作品と言ってもヒューマンドラマも入っており、読み終わると非常に心温まる感じに...
書評

ぼくたちが見た世界―自閉症者によって綴られた物語

自閉症と言う病名を聞くことがあるのだが、「自閉症」と言うのはいったい何なのだろうか。調べて見ると、 「早期幼児期に発生する精神発達障害。対人関係における孤立、言語発達の異常、特定の状態や物への固着などを示す。脳機能障害によると考えられる。早...
時代

賢帝と逆臣と~小説・三藩の乱

17世紀の中国大陸は清王朝が始まったときでもあった。清王朝は江戸時代が起こって約20年後となる1622年に、現在のモンゴル地方にて誕生し、瞬く間に中国大陸全土を統一した。それか270年もの間、中国大陸の歴史を紡いできたのだが、後半になってく...
書評

恋する狐

本書は狐などの物の怪が出てくるため怪異モノかと思ったら「恋する」というタイトルを冠している通り、怪異モノでありながら、恋愛・ハートフルの要素も盛り込まれた短編集である。 物の怪というと怖い印象を持ってしまうのだが、本書に出てくる物の怪はいず...
時代

あっぱれ町奉行―江戸を駆ける

「町奉行」は江戸時代にある仕事の一つで、現在で言う所の「裁判官」や「検事」という職業を指す。しかも一般的に町奉行というと地方の御奉行様の事を連想してしまうのだが、実際は江戸町奉行が「町奉行」と呼ばれたのだという。身分も勘定奉行や寺社奉行と同...
書評

落日の譜―雁金準一物語

団鬼六氏は今から3年前に亡くなられたのだが、彼が生み出した作品の多くは「官能作品」、それもSMものが非常に多かった。一時期断筆するものの、そののち親交のあった最後の真剣師・小池重明の生涯をつづった「真剣師・小池重明」がベストセラーとなり脚光...
ミステリー

プチ・プロフェスール

「プロフェスール」はフランス語で「先生」「教授」の事を指す。そう考えると、本書のタイトルは直訳すると「小さな教授」と言うのだが、何の先生だろうか、と読み進めていくと科学を研究していることから、俗に「リケジョ」と呼ばれている。「リケジョ」や「...
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