書評 光をえがく人 もしもあなたが気分が沈む、あるいはネガティブな状況に陥ったときに何を行うか。音楽を聴く、本を読む、飲食をするなど方法は沢山あるのだが、中にはアートに触れると言うのもまた心洗われ、ネガティブな気持ちから解放されると言う人もいる。 本書はそのよ... 2022.09.13 書評短編集
書評 五つの季節に探偵は 人間には感情や理性の他に、「心」がある。しかしこの「心」が厄介で、表に出てくる心境もあれば、誰にも悟られることのない心の「闇」の部分もある。その「闇」の中に、隠された「本性」がある。 その「本性」を暴かずにいられないとある探偵が16年の長い... 2022.09.11 書評短編集
書評 見た目レンタルショップ 化けの皮 何とも物々しいタイトルなのだが、表紙にもあるように、化け狐を扱う主人と狐たち。そして狐たちをレンタルする10人のお客が織りなす物語が本書である。もっとも10人のお客もまた「訳あり」で、化け狐をレンタルしたことにより、化けの皮が剥がれるように... 2022.09.09 書評青春
エッセイ 風と双眼鏡、膝掛け毛布 日本もとい世界には数多くの「地名」がある。それぞれの「地名」には「由来」が存在しており、長い歴史のなかで育まれてきた。 本書は北海道から沖縄に至るまでの全国津々浦々に訪れ、その地域に住む人びとの思いや生物たちの姿、さらには由来にいたるまでを... 2022.09.06 エッセイ書評
ミステリー これはミステリではない 小説のカテゴリーはいくつかあるのだが、その中で有名なものに「ミステリー」がある。特に警察や社会的な作品、さらにはホテルなどの密室殺人などの事件を「ミステリー」と定義づけられるのだが、辞書で調べてみると、 1.神秘。不思議。霊妙。 2.聖史劇... 2022.09.04 ミステリー書評
書評 チームⅢ 来月開催の出雲駅伝から大学駅伝シーズンがスタートする。その後は俗に「伊勢路」と呼ばれる全日本大学駅伝があり、関東の大学のみとなるが、正月の風物詩である箱根駅伝もある。他にも中学や高校、実業団、さらには男女関わらずなど様々な「駅伝」があり、T... 2022.09.02 書評青春
ミステリー ヴィクトリアン・ホテル 私事だがあまりホテルに行ったことが無い。もっとも旅行もここ最近行っていないことも理由であるが。 私事はさておき、本書の舞台は誰もがうらやむ超高級ホテルである。しかしそこに訪れた宿泊客は一癖はあれ、普通の宿泊客であり、繋がりはないように見えた... 2022.08.31 ミステリー書評
時代 阿修羅草紙 本書の表紙を見るからに「阿修羅」の雰囲気を見せている。その表情、さらにはタイトルにあるように、忍びにいるとある少女が、奪われた巻物を取り戻すために戦いに投じていくという物語である。 戦国時代のイメージを持ってしまうのだが、細川勝元や山名宗全... 2022.08.29 時代書評
書評 つながりの蔵 人には必ず、何かしらの「つながり」を持っている。親子にしても兄弟姉妹にしても、友人にしても、職場・学校の人間関係にしてもである。 本書はとある小学生が家の外れにある蔵が舞台である。小学生は父を亡くし、母と兄弟とで暮らしていた。その哀しみを隠... 2022.08.27 書評青春
書評 愛という名の切り札 「結婚」や「恋愛」のあり方は年々変わってくる、というよりも「多様化」している。結婚届を出して、結婚式や結婚パーティーを行うような結婚もあれば、「事実婚」と結婚届を出さずに同棲したり、付き合ったりすることもある。 また恋愛観・結婚観もまた「様... 2022.08.25 書評青春