書評 原作と同じじゃなきゃダメですか? 今年の夏から秋にかけて、著作権に関する大きな係争が2つ起こった。一つは著作権とは関わりは薄ものの「誓い~奇跡のシンガー~」という舞台が、主役の度重なる稽古欠席に伴い、公演中止になったことにまつわることについて、もう一つは裁判沙汰になっていな... 2013.10.01 書評芸能
書評 銀幕の銀座 – 懐かしの風景とスターたち 東京・銀座には今、高級感と華やかさが漂っている。立ち並ぶ店はこぞって高級店や個性的な店であり、日本はおろか世界中のセレブやビジネスマンも通い詰める。 このような形になったのは東京オリンピック以降のことであり、それ以前は銀幕や歌と言ったものが... 2013.09.10 書評芸能
書評 新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 JR新宿駅東口を出て10分程歩いた所に寄席である「新宿末廣亭」が存在する。そこではほぼ毎日のように寄席が開かれるだけではなく、協会の垣根を越えた二つ目が「深夜寄席」を開き、芸の鎬を削る場所としても知られている。 その末廣亭の裏手に 「楽屋」... 2013.06.08 書評芸能
書評 私の「歌舞伎座」ものがたり これまでずっと立替工事を行ってきた歌舞伎座だったが、今年の4月1日に五代目歌舞伎座がオープンし、連日「こけら落とし」公演が行われている。 2009年1月に行われた「(四代目)歌舞伎座さよなら公演」からはや4年3ヵ月。歌舞伎ファンはずっと新た... 2013.05.14 書評芸能
書評 日本遊戯史―古代から現代までの遊びと社会 日本における「遊び」の歴史は長く、とりわけ「将棋」や「囲碁」の歴史について、諸説はあるが多くは奈良時代から伝えられたと言われている。 元々は庶民の遊びだけではなく、武士や貴族の遊びとしてもあり、御前対局も行われるほど盛んなものであった。 本... 2012.05.24 書評芸能
書評 落語の達人~この噺家を忘れてはいけない! 「落語の達人」というと五代目古今亭志ん生や八代目桂文楽、六代目三遊亭圓生などが挙げられるが、本書では落語をあまり知らない人でも「名人」と呼ばれるほどの落語家をさしておらず、むしろ「通」と呼ばれる方々がファンにとって印象に残る落語家の中から3... 2012.04.03 書評芸能
書評 教養としてのゲーム史 ゲームの歴史を教養として書かれた一冊は珍しい。パーソナルコンピュータ(パソコン)という言葉が使われ出したのが1962年、そしてビデオゲームが誕生したのが1972年、来年でちょうど電子ゲームが誕生して40年となる節目に、ゲームの歴史をおさらい... 2011.10.22 書評芸能
書評 芸のこころ 「芸」とは何か。それを考える前に日本における「演芸」には様々なものがある。たとえば「能」「狂言」「浄瑠璃」「文楽」「歌舞伎」「落語」と様々である。 本書は歌舞伎の先々代(八代目)板東三津五郎と安藤鶴夫の対談形式にて芸・日本人・世間の諸々を語... 2011.09.21 書評芸能
書評 タネも仕掛けもございません 昭和の奇術師たち 「タネも仕掛けもございません」 マジシャンがマジックを行う際に使われる名門句である。最近では驚かせるようなマジックやイリュージョンが乱舞しているようにも見える。「すごい」と言える反面、それをやり続けるとだんだん飽きられてくるのではないか、と... 2011.09.01 書評芸能
書評 ロマンポルノと実録やくざ映画―禁じられた70年代日本映画 日本映画にも様々な分野があるのだが、本書で紹介される分野はどちらかというと「アウトロー」の部類に入るのかもしれない。とはいえ昔のやくざ映画というと高倉健が主演した「網走番外地」もあれば、菅原文太や松方弘樹、梅宮辰夫が出演した「仁義なき戦い」... 2011.08.21 書評芸能