ミステリー 悪い女 暴走弁護士 ある事件を起こして、通報する。その後に自首して逮捕されるといったニュースを見ることが時々ある。本書はそういった事件を描いているのだが、深層はかなり深い。 よくある保険金殺人を描いているように見えて、夫や家族に対する愛憎もあれば、事件を起こし... 2022.04.16 ミステリー書評
ミステリー 三叉路ゲーム 「三叉路(さんさろ)」とは、 道路のみつまたになっているところ。「大辞林 第四版」より とある。よく道路では「Y字路」がそれにあたる。この三叉路自体は道路でも出てくるのだが、物語においても「分岐点」という扱いで使われることも多い。 本書で言... 2022.04.06 ミステリー書評
ミステリー 夢魔の牢獄 本書の主人公である教師はタイムリープして人に憑依をするという特殊な能力を持つ。その能力をもって迷宮入りした殺人事件の解決に挑むというのが本書である。かこにタイムリープしているだけに、その人の体験を肌でもって感じることができる。 迷宮入りした... 2022.03.25 ミステリー書評
ミステリー ウィザードグラス 当ブログの記事をつくる際はよくPCを使う。記事を作る中でわからない用語や調べる必要があるデータはよくGoogleを使って検索を行う。その検索の中には「履歴」が残り、私自身の知りたいこと、過去に調べたものなどリアルタイムしらべるひつようがある... 2022.03.23 ミステリー書評
ミステリー 悪い夏 本書は生活保護の受給者、そしてその方々の経済自立を図るためのケースワーカーの物語である。もちろんその生活保護の受給者の中には「不正受給」を行っている人も少なくなく、本書ではその中でもタチの悪いような人ばかりである。 しかも「人の縁」はその人... 2022.03.17 ミステリー書評
時代 向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨 本書は「向島・箱屋の新吉」シリーズの第3弾となる作品である。本書の舞台は現在の墨田区堤通にある「木母寺(もくぼじ)」。その創建のきっかけとなる梅若丸を弔ってつくった「梅若塚」がある。 新吉はいつもの箱屋の仕事で移動をしている最中、梅若塚を通... 2022.03.13 時代書評
ミステリー 虜囚の犬 今までいくつか小説を読んできて、なおかつ猟奇的なもの、陰鬱なもの、さらには狂気に満ちたものなど色々と読んできたのだが、おそらく「猟奇」や「狂気」といったものをこれほどまでに描いている小説はあまりお目にかかれない。 本書で出てくる被害者の一人... 2022.03.05 ミステリー書評
時代 向島・箱屋の新吉 江戸の向島にて箱屋をしている男が主人公で、そこにて出くわした事件を解決するために奔走する一冊である。そもそも箱屋とは、 1.箱を造り、またはそれを売る家。また、その人。 2.御座敷に出る芸妓に従って、箱に入れた三味線を持って行く男。はこまわ... 2022.03.03 時代書評
ミステリー 私立シードゥス学院 小さな紳士の名推理 本書の舞台は全寮制の寄宿学校であるが、そこである殺人未遂事件が起こった。寄宿学校の生徒たちと寮監らが時には衝突しながらも、解決に導いていくという作品である。 こう見てみるとミステリーであり、なおかつ推理小説のような印象である。しかしながら謎... 2022.03.01 ミステリー書評
SF 楽園のアダム 本書はSFの枠を超えた一冊である。と言うよりもミステリーやSF、さらには恋愛に至るまでのジャンルを網羅していると言っても過言ではない。 本書の舞台は地球であるが、「大厄災」と呼ばれるほどの災害により、人口が一握りしかいなくなった世界の中でA... 2022.02.23 SF書評