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学生

クレイジー・フォー・ラビット

人間関係は年齢や年代、さらには今あるポジションなど、あらゆる要素で変化する。もちろん人間関係の中には、学生時代において築いたものが旧交を暖めるように、時間をおいて復活したり、ずっと続いたりするようなこともある。 本書は年代別の人間関係について短編集にて描いている。小中高大のそれぞれの学生時代、そして最後は30代とそれぞれの人間関係、特に友情の変化がどうであったか、もちろん著者の思い出も兼ねているた […]

羊と鋼の森

本書の主人公はピアノの調律師である。高校の時にピアノの調律師と出会い、調律の世界に魅せられ、自らも調律師としての道を歩み始めた。もちろん調律は音に関して打鍵1つ狂いが生じてはいけない世界である。もちろん様々なピアノや人との出会いを通して人間的にも調律され、成長して行く。 私自身、「管理人紹介」でも書いたように中学・高校と吹奏楽、大学はオーケストラと約10年間音楽の世界に関わってきた。その中でピアノ […]

法廷遊戯

本書は法科大学院(ロースクール)に通う3人の学生が中心となっているのだが、法律を勉強する中で法曹の道へと進んでいく。しかし学生の告発をした差出人不明の手紙が届いた所から物語が始まる。 この手紙が起因となって不可解な事件が立て続けに起こる。3人の学生はその真相を究明すべく法律をもとに、解き明かしていこうとするのだが、様々な分岐が起こる。さしずめ裁判を行っているかのようなものだった。 事件と法律は密接 […]

ゴールデンタイムの消費期限

「ゴールデンタイム」と言うと、テレビの世界では夕方から夜にかけての時間帯で、最も視聴率の取れる時間帯のことを指す。しかしそれに派生してかどうかはわからないのだが、自身の「全盛期」と呼ばれる時期も「ゴールデンタイム」と指すケースもある。 本書はその「全盛期」と、その紀元に悩むある元天才小説家の姿を描いている。人間の才能を描いているのだが、実はAIによっての再教育と呼ばれる身の毛がよだつようなプロジェ […]

卒業タイムリミット

「卒業までというと「カウントダウン」であるが、本書はそういった別れの雰囲気ではなく、誘拐事件に巻き込まれ緊迫した所から物語が始まる。タイムリミットは72時間。 本書はとある高校の卒業数日前の状況を取り上げている。数日前に突然恩師の先生が誘拐され、ネット動画にて殺害予告が届けられた。しかし届けられた動画は、先生が担任に持っていたクラスの内のわずか4人だった。 なぜ4人か、と言うのが異様に引っかかるの […]

平成・令和 学生たちの社会運動 SEALDs、民青、過激派、独自グループ

「学生運動」は過去の産物のように見えるのだが、実は現在も存在しており、有名どころで言えば、特定秘密保護法の2015年の平和安全法制に伴う、2015年安保運動に関して新しく出てきた団体「SEALDs(シールズ、自由と民主主義のための学生緊急行動)」が有名である。SEALDs自体、本体は2016年に解散したが、地方の派生団体である「SEALDs RYUKYU」は現在も活動を続けている。 平成、そして令 […]

夢の迷い路

20世紀に起こった事件を21世紀にて生きている人たちが解決するというものである。同級生の男女が、迷宮入りとなり、誰しもが置き去りにしていた事件を知ることとなった。しかもその当事者も生きており、話を聞くことにより、長らく止まっていた、事件解決への歩みが進み始めるという一冊である。 元々2人はどうして事件を知るようになったのかというと、周囲の人々から話を聞いたところにある。そう考えると元々あった事件で […]

毒よりもなお

カウンセラーと自殺願望の高校生の物語である。カウンセラーと高校生が初めて会ったのは、図書館内で開かれていた出張カウンセリングの所である。そこで高校生が悩みを打ち明けたのだが、その時に初めて自殺願望であることが明らかとなった。しかもその高校生から明かされたのは、ある「サイト」である。 今となってはあるかどうかもわからないのだが、10数年前には「裏サイト」や「闇サイト」と呼ばれた中で、自殺サイトという […]

ラストラン ランナー4

本書は高校生ランナーの青春を描くシリーズ「ランナー」の最終巻にあたる一冊である。最後の一冊であるだけに、本書の舞台は高校最後の大会である。しかしその大会までには不祥事が起こってしまい、ライバルとの対決ができなくなってしまった。 再戦を期待していたランナーが意気消沈してしまったのだが、それはライバル2人だけでなかった。それぞれの選手を支える周囲の方々の尽力や秘策によってついに再選の機会が得られるとい […]

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

人生はなにが起こるのかわからない。想定外の出来事は突然として起こり、時にはその状況に対して相容れられないようなことさえもある。本書の著者はアスペルガー症候群といった発達障害にかかり、中学生で不登校となり、その後家の仕事を手伝っていくうちにコーヒー焙煎士となった。コーヒー焙煎士になるまで、そして不登校になった要因など、赤裸々に綴った一冊である。 Chapter1「幼少期のぼく」 今となっては発達障害 […]