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自伝

幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~

著者の水野様より献本御礼。 著者の水野氏は現在、作家の傍ら、出版プロデューサーや講演活動などに毎日奔走している。私も水野氏と何度かお会いしたことがあり、水野氏主催のセミナーの中で水野氏の壮絶な過去について聞いたことがある。本書は水野氏の社会に踊らされた過去を、まさに「すべて」明かした一冊と言えよう。 Chapter1「欲望とカネの世界」 水野氏はなぜ借金地獄と呼ばれた過去を直視しようとしたのだろう […]

ろくでなし 伝説のミスター麻雀、酒と女とカネの無頼75年

様々な人の「生き方」「人生」という本は目にしており、当ブログでも取り上げられているが、著者ほど「生きざま」といえるような一冊を目にしたことはない。あったとしても本書の帯紙にあるように無類派の囲碁棋士として知られた藤沢秀行くらいである。 前置きはもう少し続く。私は現在はそれほどやらないものの、小学生の頃から麻雀をやったことがある。小さい頃はあくまでTVゲームで育った程度であったが、大学になると何度か […]

年末恒例ランキング2010 vol.4 「人文」本ランキング

年末企画第4弾。今回は「人文」本ランキングです。 今年は75冊取り上げました。しかも新年1発目にも人文、とりわけ民俗学にまつわる本を書評しております。人文の範囲も結構広く、国語や歴史、民俗学、宗教と言った所まで幅広く取り扱っています。そういう意味で多くなったのではないかと思います。 今回はこの中から印象に残った本を5冊取り上げます。 第5位:運の管理学 人生に「結果」をもたらす幸せの方程式 本書は […]

京の花街「輪違屋」物語

「一見さんお断わり」、または「観覧謝絶」 京都の座敷や廓にはそういった断りが点在する。簡単に言えばぷらっと独りで立ち寄ることができない。馴染み客(常連客)の紹介がなければ初めて愉しむことのできない格式の高い所である。現在でいえば「会員制」と言う所と似ている。 本書は京都の中で最も古い「廓屋」で知られる「輪違屋(わちがいや)」の跡取り奮闘記についてについて書かれている。 「輪違屋」が始まったのは16 […]

情報楽園会社

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 CDやDVDレンタルでもはや代名詞的存在になった「TSUTAYA」。その親会社は「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」と呼ばれ、その頭文字をとり「CCC」と言われている。「CCC」は「TSUTAYA」だけではなく、様々な店で使える「Tポイント」をも生み出しており、多様な事業展開で業界の垣根を越えて注目が集まっている。 本書はその「CCC」の代表取締役が「TS […]

人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた

本書はトヨタ技術オリンピックでNo.1を獲得した男の物語である。トヨタと言えば最近ではリコール問題でアメリカや日本、中国で批判の的にさらされている。また100年に1度の不況により約半世紀ぶりに営業損益が赤字転落を喫してしまった。 「世界のトヨタ」と呼ばれる地位が失墜する中、かんばん方式や「5回のなぜ」など様々な手法を生み出し、それが自動車業界シェア世界一にこぎつけた原動力と言っても過言ではない。 […]

遠藤ケイの田舎暮らしは愉快だ!

最近ではあまり出てこなくなったが「田舎暮らし」の良さやスローライフにまつわる情報番組がある。有名どころで言えば「ザ!鉄腕!DASH!!」の「DASH村」であろう。都会の喧騒のなかで疲れた体を癒しながら、自然と戯れ、本来の春夏秋冬を肌身で感じ、愉しむことができることが田舎暮らしの利点である。ちょっと前に書いた「シンプル族」についても田舎暮らしの雰囲気を作り出すことからちょっと似ているような気がする。 […]

2009年年末恒例企画 vol.4 「人文」本ランキング

年間ランキングもいよいよ後半に差し掛かりました!!4日目は「人文部門」でございます。 人文というと「哲学」「倫理学」「心理学」が挙げられますが、当ブログでは他にも「歴史」や「人物」も人文に挙げています。人間としてどう生きるべきかという考えにカンフル剤を入れるという考えから「人文」というカテゴリーをつけました。さてランキングを見てみましょう。 第5位 「裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記」 […]

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける

株式会社オトバンク 上田渉様より献本御礼 本書は「裸でも生きる」の続編であり、著者がバングラデシュで更なる葛藤、そしてバングラデシュを離れ、ネパールに移り、また事業を興すという話である。前書「裸でも生きる」からの3年間の生きざまをまとめたものである。 第1章「情熱の先にあるもの」 最初にも書いたとおり本書は一昨年に東京の下町にてバングラデシュ発のブランド直営店を回転させたところから始まる。 ブラン […]

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記

株式会社オトバンク 上田渉様より献本御礼 本書の著者は小さいころいじめに遭い、非行に走り、偏差値のギャップをはねのけ慶応大に合格、その後発展途上国を救うためにバングラデシュで起業をしたという波乱万丈の25年間を送った方である。 短的に著者の25年を記したが、それでは語り尽くせないほどの困難や受難を乗り越えてきた女性の姿が本書にある。等身大の著者の姿、等身大の半生がここにある。この人生があったからで […]