TAG

いじめ

地図から消される街 3.11後の「言ってはいけない真実」

国内外の地図には色々な地名や街などがある。中にはかなり特徴的なものまであり、愉しませてくれる。 しかしその一方で、地図から地名が消される、あるいは変えられるといったものがあるのだが、本書では今から10年前に起こった東日本大震災、そして福島第一原子力発電所事故によって、消されそうな街があると指摘している。著者自身は元々北海タイムスや北海道新聞、そして現在は朝日新聞社の記者として活躍し、特に東日本大震 […]

学校弁護士 スクールロイヤーが見た教育現場

世知辛い世の中になっていると言うほかない。学校の現場ではかねてからいじめや体罰と行ったことがあるのだが、文部科学省が学校弁護士(スクールロイヤー)の整備を行うような動きを見せている。いつ頃かは定かではないが、少なくとも2018年に日弁連からの意見書が出たこと、また同年にNHKにて学校弁護士について取り上げた放送も行われたことから認知されたのかも知れない。 そもそも学校弁護士は学校にとって何を弁護す […]

自分というジレンマ―批判・反抗・反問する私たちの射影

哲学というと、自分そのものの「アイデンティティ」とは何かについて問われることが数多くある。そのアイデンティティは時として「ジレンマ」として出てきて、さらなる疑問が生じてしまう。本書はそのジレンマとは何かについて「主体性」「一貫性」「仲間感」といった3つの要素にフォーカスを当てて取り上げている。 1章「主体性のジレンマ なぜ反抗するとスカッとするのか」 主体性は簡単に言うと、自らの意志で考え、行動す […]

ヒトリコ

よく家族でできた子供が一人の場合は「一人っ子」と呼ばれるのだが、本書のタイトルの意味はそうでなく、子供の頃から仲間や友人などが全くおらず、「孤立」してしまったことを表している。とある濡れ衣を着せられ、壮絶ないじめに遭ったことから孤立するようになり、孤独に生きることを決心したのである。 その孤独に生きる中でも「支え」があった。ピアノとピアノ教師である。これは先日取り上げた小説と似ているのではないかと […]

保護者はなぜ「いじめ」から遠ざけられるのか

いじめは親からは全くと言ってもいいほど見えない。現在であれば「個人情報」を印籠にして隠そうとし、なおかつ一昔前も「いじめは起こっていない」と言い、もみ消そうとする。現に生徒同士でいじめを起こすだけでなく、ケースによっては教師が加担するようなことさえある。そのいじめに対してどのように解決の道筋を立てていけば良いのか、それは親を遠ざけないことにある。しかしなぜ遠ざけようとするのか、そしてそれをされてい […]

人はなぜ「いじめ」るのかーその病理とケアを考える

今こそそれほど報道されないのだが、かつては社会現象のごとく毎日のようにニュースにて取り上げられた「いじめ」その概念は、平成になるずっと前からあったが、それが社会問題になったのは平成に入ってからのことである。そもそも本書のタイトルにあるように、人はなぜいじめるのか、その本質と医療について語られている。 第一章「日本人と「いじめ」」 本書の著者曰く「「いじめ」は差別」であるという。もちろん「差別」は動 […]

いじめない力、いじめられない力―60の“脱いじめ”トレーニング付

今となってはメディアで「いじめ」は頻繁に取り上げられていたが、25年前までは「いじめ」は実態で起こってはいても、メディアで取り上げられる機会は少なく、認知はあまりされていなかった。私自身が「いじめ」という言葉に出会い、その惨状を初めて知ったのは、「大河内清輝君いじめ自殺事件」である。20数年前の事件であるのだが、この事件はワイドショーでも連日のごとく取り上げられ、それ以降いじめに関する話題も頻繁に […]

バケモノと蔑まれても…死なないで

本書の著者は生後三ヶ月の頃、ろうそくによる火災のために、顔半分が焼けただれる大やけどを負ってしまった。そのやけどは現在も残っており、髪も生えてこなくなってしまい、本書のタイトルにもある「バケモノ」のような顔になってしまったという。しかもそのことによって小学校の頃からずっと苛烈なイジメを受けることとなった。しかもそのイジメはクラスメートのみならず、上級生から、さらには教師からいわれのない差別を受ける […]

いじめと探偵

「いじめ」と言う言葉が出たのは80年代に入ってからのことで、社会問題化したのは94年、それ以降「いじめ」が教育現場の悩みの種としてはびこり続けている。特に最近では死亡事件に発展する、あるいは大人でもゾッとするような事件まで起こっている。 そしていじめと関連してもう一つあるのが、いじめの事について探偵に調査を依頼してくるケースも少なくないという。本書は実際にいじめ調査を数多く行ってきた探偵がみたいじ […]

教室内(スクール)カースト

けっこう学校を取り扱ったドラマや映画、アニメなのであるグループが牛耳っていて、階級みたいなものができているようなものを見る。現実としてそういった事がありうるのだろうか、と言うことを自分自身に問うてみるが、何せ学校を出たのが6年も前の事であり、クラスも分けられているが、「カースト(インドにおける「階級差別」を表す)」のようなことがあったというと、そうではなかった。一応グループはできていたが、階級はな […]