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制度

交通事故は本当に減っているのか?―「20年間で半減した」成果の真相

交通事故は減少傾向にあるといったニュースを目にするようになった。警察庁の発表資料を見ると、確かに2004年をピークに減少傾向にあることはわかるのだが(Car Watch「2020年の交通事故死者数は2839人、統計開始以来最小を更新し初めて3000人を下まわる」より)、本書のサブタイトルにある所は果たして本当なのだろうか、という疑問を著者は持っている。 しかし数字から見てみると、先述のリンクを見て […]

国籍の?(ハテナ)がわかる本─日本人ってだれのこと? 外国人ってだれのこと?

もっとも国籍とは 「1.一定の国家の所属員たる資格。  2.航行機・船舶等の一定国家への所属。」(「広辞苑 第七版」より) とある。よく言われているのは1.の意味であるのだが、根源的な意味はなかなか難しい。人・国によっては二重国籍になる人もいれば、無国籍の人もいる。 そもそも国籍はどのようにして決まり、なおかつ国籍の基準とはどこにあるのか、本書はその疑問について解説をしている。 第1章「きみはナニ […]

「奨学金」を借りる前にゼッタイ読んでおく本

私自身も奨学金を受けたことがあるのだが、ここ最近のニュースでは奨学金が払えなくなってしまう人が出ているということを目にする。私自身はそうではなかったのだが、もっとも奨学金における貧困もあるのでは無いかと思ってしまう。 もっとも奨学金にも種類があり、返還義務のない「給付型」、返還義務のある「貸与型」とあり、貸与型の中でも利子がある・なしによって分かれる。特に利子がある奨学金もあり、それは「学生ローン […]

2013年、日本型人事は崩壊する! 企業は「年金支給ゼロ」にどう対応すべきか

昨今では「高齢化社会」といわれており、段階世代は既に還暦を迎えた。もっとも年金の受給も60歳から65歳に引き上げられた。企業によっては定年後の再雇用制度も確立するなど、高齢化社会に関する対策も行われている。 本書のいう「2013年問題」は、年金の支給年齢の段階的な引き上げにより60歳になったとしても年金がもらえない。および起業にとっても65歳定年の義務化(定年制の廃止か定年延長などの選択肢はある) […]

日本の医療制度 ―その病理と処方箋

日本の医療制度にまつわる問題は様々である。一つには「医師不足」、「新薬遅れ」、「混合診療」などが挙げられるが、本書ではその中から特に「新薬遅れ」「混合診療」について日本における問題の全容と海外での対応を考察している。 「新薬(承認)遅れ」は最新医療という観点では私たちの生活と直結している所は多い。しかしよくよく考えてみると日本の薬事的な事柄が多い要因として、「安静」と言った長期的な治療を行わず、な […]

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

株式会社ダーナ 山本様より献本御礼。 今年の2月に「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」と言った本が上梓されて話題となった。当ブログでもその本を3月に取り上げている。 今回はその続編と言うべきだろう一冊である。会社にも「社員満足度」と言うのがあり、お客様にも、会社社員とも満足のできる会社にするという所はいくつもある。その一方でこのことについて「八方美人」と揶揄するところもいるにはいるが、それに […]

後期高齢者医療制度―高齢者からはじまる社会保障の崩壊

「後期高齢者医療制度」は今年の4月から始まったがこの施行前後、そして今でも廃止を求める声が非常に強い。「高齢者を食い物にするつもりか」や「これ医者をいたわれ」という言葉ばかり飛び出すが、実際の所「後期高齢者医療制度」廃止後の財源についてどのように確保すべきというところがいまだに見えていないところが民主党をはじめ野党と詰めの甘さではなかろうか。 さて「後期高齢者医療制度」だが75歳以上の人たちはこれ […]

業界分析 組織の経済学

新制度経済学の応用として様々な業界はこの新制度経済学的にどのようであるかを考察した1冊である。 のちの書評のために第1章は特に挙げておかないといけない。 第1章は「マス・メディアの比較制度分析」という名であるが、ここでは「新聞」「テレビ」「インターネット」について分析している。新聞は時事的なものにまつわることについての情報量が膨大であるが速報性に大きく劣り、最近では歪曲されやすくなっている。インタ […]

介護―現場からの検証

2000年から発足された「介護保険制度」。2004・2006年に改正され多様な要支援・要介護者のための対応について政府は考えたのだろう。しかし介護の現状はあまり変わっていない、と言うよりもむしろ悪くなっているという声が強い。現状としては非常にきついという。しかも介護というのを食い物にしたグッドウィルの問題もこのような介護の世界に闇を落としている。 老人の人口も比率も上がるだろうとする日本の現状とし […]

日本の難民受け入れ過去・現在・未来

日本における難民問題はそれほどメディアでは取り扱われていない。しかし難民は人権問題であるので日本の法務省および外務省は看過できない課題と言えるのではないだろうか。 本書ではその難民問題を日本の現状及び日本に近い北朝鮮および台湾海峡における難民問題についてピックアップしている。 第1章では監修者自身の難民受け入れのための51の提言が乗せられている。共感はできるものの、本当に実現するのであろうかという […]