内向型人間のための伝える技術


著者の望月様より献本御礼。
社会人としていちばん必要な力として「コミュニケーション能力」がある。しかしこの「コミュニケーション能力」というのは「話す力」があるのだが、それが全てではない。むしろ「話す」と言うよりもむしろ、「伝える」が重要であり、相手の意見を聞き、そして相手にわかるように話す、共感できるように話すことを「伝える」という。しかしそういった「伝える」ことを苦手としている人も少なくない。中には「内向的」な人間で人と話すのもおっくうな人もいる。
本書はそのような方々のために「コミュニケーション」とは何なのか、仕事の行う上でどのように「伝えたらいいのか」を伝授している。

第1章「内向型人間のコミュニケーション戦略」
「内向型人間」とはいったいどのような人なのだろうか。本書では、

・外部環境から多くの刺激(情報)を受け取るため、初対面の人が多いパーティや人前で話すことが苦手(p.13より)
・仕事をするときにも細かいことが気になってしまうため、不何を感じて必要以上にエネルギーを消費してしまう(同上)

と言うのが挙げられる。他にもインドアなこと(読書・音楽鑑賞など)を趣味に持つのも特徴として挙げられるのだが、内向型人間がいかにして外向型人間などに対して話していけばいいのか、ポジショニングから内容に到るまでの「戦略」を伝授している。

第2章「仕事を効率よく進めるコミュニケーション術」
コミュニケーションは人間関係の円滑剤になるのだが、使い方を誤ってしまうと、ギスギスした関係のきっかけにもなってしまう。そのため伝える前に相手のことを理解する必要がある。その一つとして上司のタイプを分析する方法を伝授しつつ、仕事の進め方に到るまで本章では「効率よく進める」ことをフォーカスしている。

第3章「ロジカルシンキング」
「ロジカルシンキング」は、それにまつわるビジネス書が数多く出版されており、もはやビジネス書としてスタンダードスキルとして挙げられるのだが、「ロジカルシンキング」といっても、完全に考え方が論理的・合理的になるわけではない。それは「思いこみ」と言うのがあるためである。ほかにも「ロジカルシンキング」は万能ではなく、使い方を誤ってしまうと相手にとって不快な思いをさせることにもなる。本章ではその注意点を交えながら「ロジカルシンキング」の本質・方法について記されている。

第4章「情報を整理して伝達力を高める」
「伝える」方法は考えたり、話したりするだけではない。文章など「資料」にまとめるのも立派な「伝え方」である。文章にしても「パラグラフ(段落)」を使い方によっては、伝わる程度が大きく変わってくる。本章では情報の整理の仕方について資料のまとめ方を中心に紹介している。口下手な人であれば、まずは本章を通じて書き方から始めてみると良い。

第5章「話が苦手な人のための話し方トレーニング」
いよいよ話し方であるが、まず前提としなければならないのが「話し上手」は、けっして「伝え上手」とは限らない。実際に話し上手でも話が上手く伝わらず悩んでいる人もいるのだという。本章ではその原因のほかに、「話し方」について「言葉」だけではなく「滑舌」「間」と言ったところまで方法が網羅されている。

第6章「相手目線で企画力を鍛える」
次は「企画書」である。これは第4章の応用編として「企画書」でもってどのように「クリエイティブさ」や「売れる」と言うことを伝えることができるのか、本章では著者が自らの出版エピソードを取り上げながら伝授している。
著者はこれまで10数冊出版されてきたのだが、原点を見直した、という意味合いもあれば、苦労エピソードもあるため、企画を出すことの難しさも伝えられている。

第7章「自分に合ったコミュニティを作りあげる」
伝え方を鍛える、と言うよりも人間関係を円滑にするために「コミュニティ」を作る必要がある。人間関係が疎遠になり、それでいて「生きづらい」世の中であるため、コミュニケーションのとれる「場所」を持つことによってストレスを和らげ、アドバイスを受け取ることができ、ポジションによって雰囲気を楽しむことができ、価値観を共有することができる。

本書の著者は公認会計士の立場からこれまで「会計」から会社の分析の仕方、仕事の考え方などを伝授した本がほとんどだった。なので、本書は今までの著書とは「異色」の存在と思えてしまうのだが、会計の仕事をやっていく内に「コミュニケーション」とは何かということに疑問に思った、あるいは大切さに気づいたのかもしれない。そのことから本書が出版されたのかもしれない。

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コメント

  1. 望月 実 より:

    蔵前さん
    早速のご紹介、ありがとうございます。
    それでは、これからもよろしくお願いします。

    • 蔵前 より:

      >望月実さん

      こちらこそ、お礼コメントありがとうございます。
      今後ともどうかよろしくお願いします。