理系に学ぶ


ダイヤモンド社様より献本御礼。
私自身は文系出身であるため、理系がどのような頭なのかわからない。ただ、ビジネス書の中には「理系」であることの重要性を説いた本が存在する。それだけ理系は注目されているといえる。しかしその理系からどのようなことを学んだらよいのかわからない人も多い。そこで本書である。本書はトップを走る理系の方々をインタビューしている。

理系001「養老孟司」
「バカの壁」で大ベストセラーを記録し、今もなお様々な本を出している解剖学者の養老孟司氏は、作家であり、昆虫研究家の側面を持つ。特に後者は昆虫にまつわる本もいくつか出しており、昆虫に秘められた可能性を見出している。本インタビューもそれが中心となっている。

理系002「川上量生」
ドワンゴの会長であり、カドカワの社長である川上量生氏は、なぜニコニコ動画を生み出したのか、そしてITと人間との関係、そして経営者としての勝負哲学を取り上げている。

理系003「佐藤雅彦」
現在は東京芸大の教授であるが、かつては「ポリンキー」や「バザールでござーる」などのCMを手掛けた。もちろん現在でも「ピタゴラスイッチ」をはじめとしたテレビ番組の企画にも携わっているのだが、なぜヒット作をつくることができるのかの根拠を中心にインタビューを行っている。

理系004「宮本茂」
様々なゲームハード・ソフトを開発し、世界を轟かせている任天堂、その初期のゲームを支えたゲームプロデューサーは理系と文系をどのように融合して、ゲーム作りに役立てているのか、そのことを中心に聞き出している。

理系005「真鍋大度」
Perfumeの演出サポートを手がけるなど活躍したメディアアーティストはそうなったきっかけから、元々行っていたシステムとメディアとの融合などを取り上げている。

理系006「松尾豊」
新しい学習体系である「ディープラーニング」をつくった松尾豊氏は人工知能のトップランナーとして知られている。その人工知能を使って製造業や農業など、どのようにして活用していけば良いのかを取り上げている。

理系007「出雲充」
ミドリムシの研究から大量培養を成功し、そこから世界の栄養不足を防ぐべくどのような研究を行い、発行食文化に寄与していったのか、そのことを基軸にインタビューを行っている。

理系008「天野篤」
心臓医療の第一人者であり、2012年には天皇陛下の心臓手術を執刀した天野氏はありとあらゆる状況の切り抜け方を取り上げている。

理系009「高橋智隆」
「コミュニケーションロボット」なるものが存在する。それをたった一人で作り上げるクリエイターがそういったロボットを未来どのような活躍をしていくのか、そのことを取り上げている。

理系010「西内啓」
一時期、統計学がビジネス書の世界でも大いに取り上げられたのだが、そのきっかけとなったが統計家の西内啓氏の「統計学が最強の学問である」という本のヒットである。本章でもその統計学の可能性が中心となっている。

理系011「舛田淳」
LINEを立ち上げた一人として、現在も同社の取締役として活躍している舛田淳氏はLINEという会社風土を基軸に取り上げている。

理系012「中村勇吾」
環境サイトや広告など様々なメディアを手掛け、現在は多摩芸術大学の教授を務める中村勇吾氏が理系の観点からメディアの可能性について取り上げている。

理系013「若田光一」
約1年近く宇宙に滞在し、日本人初のISSコマンダーを務めた若田光一氏は科学技術とリーダーシップの在り方を説いている。

理系014「村山斉」
「宇宙は何でできているのか」の著者として有名で、物理学と数学と天文学とのコラボレーションを行いながら、宇宙の正体を探っていることを取り上げている。

理系015「伊藤穰一」
日本人初となるMIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボの所長となった伊藤穰一氏は理系と文系との融合、そしてサイエンスとデザインとの融合とその可能性を追求しており、インタビューでもそのことが中心となっている。

理系のトップランナーの姿から文系の私たちは何を学ぶべきか、それはたくさん存在するといった方が良いのかもしれない。もちろん本書を通じて一つ一つ得るものがあり、学ぶものがある。そのこともあり、実践をするには何度も繰り返す、あるいは1人1人の姿を細かく見ていき実践していくと良いのかもしれない。

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