クマゼミから温暖化を考える

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「地球温暖化」の話はもう何十年も前から言われ続けてきており、未だに議論の対象になっている。もちろん温暖化を解決することは一筋縄ではいかず、原因も多岐にわたる。本書もまた原因を追求する一手段としてクマゼミを取り上げているが、ちょうど夏の時期であるだけに、クマゼミを取り上げるのは旬といえるのかもしれない。

第1章「近年に見るセミの変化」
大阪をはじめとした西日本で最近クマゼミが増えているのだという。その原因はどこにあるのか、そこにはクマゼミの生態と温暖化の共通点があるという。

第2章「クマゼミが引き起こした問題とは」
かつてはセミがいると虫取り網で捕獲して、虫かごに入れるというような遊びをする少年も多かったのだが、最近ではそういう子どもも少なくなった。むしろ「セミ=害虫」扱いするような人もいる。その原因として「騒音」や「ケーブルの切断」と言った実害まであるという。

第3章「今、起こっている温暖化とは」
そもそも温暖化はなぜ起こったのか、これは諸説あり、今でもはっきりと定まっていない。とはいえこの温暖化を巡った政治的なやり取りが起こっており、看過できないものとなっている。

第4章「温暖化をめぐって」
前章でも冒頭でも書いたのだが、温暖化の原因は一枚岩ではない。そのことから温暖化の問題を難しいものにしている。

第5章「温暖化と昆虫の変化」
温暖化による変化は多岐にわたる。例えば野菜や果物について、生産地が変化することもあるのだが、他にも本章にて取り上げる昆虫の生態の変化もある。

第6章「セミの研究を始めた経緯」
元々著者は季節適応の虫を研究してきたのだが、温暖化に関してなぜ「クマゼミ」を取り上げたのかその理由を取り上げているのだが、その理由にはクマゼミならではの生態があった。

第7章「冬の寒さとクマゼミの増加の関係」
クマゼミの増加の原因について本章と次章とで探っている。本章ではその中から冬の寒さをピックアップしているが、そもそも冬の寒い時期になるとセミをはじめとした多くの変温動物は冬眠するのではないかと思ってしまうのだが、クマゼミの「卵」が寒さに対する耐性を持っているかというところが考察の中心である。

第8章「夏の乾燥とクマゼミの増加の関係」
夏というと高温多湿であり、決して乾燥しているとは言えない時期であるのだが、統計を取ると年々夏の平均湿度が右肩下がりとなっており、乾燥化しているという。その乾燥化もまたクマゼミの生態の変化に影響を及ぼしているという。

第9章「土の硬さの影響」
セミの生態分布には土の硬さにも関係性があるという。その関係性とはいったいどこにあるのだろうか、そのことについて取り上げている。

第10章「梅雨に孵化するために」
今でこそ梅雨の真っ只中にあるが、やがて梅雨明けとなり、夏の暑さが本格的になる。その梅雨の時期にクマゼミが卵から孵化するのだが、その具体的な孵化の時期について考察を行っている。

第11章「クマゼミから見えてきた温暖化」
クマゼミの増加と温暖化の関係は夏に限ったことではなく、冬の時期、さらには気温の上昇などの変化によって関係性があるのだという。本章、もとい本書では気温や気候の変化にあったが、そのほかにも「都市化」による変化もあるのだという。

温暖化の原因を探るべく、クマゼミの生態を研究したのだが、そもそもなぜセミなのか気になって手を取ったのだが、その温暖化にまつわる様々な要因が明らかになる一冊と言える。

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