子の無い人生

男性にしても、女性にしても「未婚」はだんだんと増えてきている。さらには本書のタイトルにある「子のない人生」となった女性も同じように増えている。かつては未婚が続いている女性を「負け犬」と称されることもあったのだが、今となっては当たり前のように存在しており、蔑むようなこともなくなってきたのも感じられる。

しかしながら最近では生涯未婚となってしまい、寂しい人生を送って死んでいくという人も少なくない。そのような人生は本当に幸せなのか、そのことについても疑いを持つかもしれないが、本書はその「逆」と呼ばれる「結婚して子だくさん」というような風潮にも異を唱えているエッセイ集である。

本書はそういった人生についてを取り上げているのだが、もっとも女性に向けて書かれていながらも、男性の立場からしても結婚すること、子どもをもうけることは果たして幸せなのかということを考えさせられる。