歴史

書評

軍服のモスキート―モノから見える世界の現実

ここ最近日本ではデング熱の感染の広がりが話題となっている。その原因となる蚊の駆除、及び、感染拡大を防ぐために代々木公園が封鎖されたり、新宿中央公園の一部が閉鎖されるほどの騒ぎとなった。先ほども書いたのだが、デング熱の原因となるウィルスを持っ...
時代

賢帝と逆臣と~小説・三藩の乱

17世紀の中国大陸は清王朝が始まったときでもあった。清王朝は江戸時代が起こって約20年後となる1622年に、現在のモンゴル地方にて誕生し、瞬く間に中国大陸全土を統一した。それか270年もの間、中国大陸の歴史を紡いできたのだが、後半になってく...
世界史

台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)―白色テロ見聞体験記

日本の台湾の関係ほど親密かつ友好的なものはない。しかし国交自体は1974年の日中国交正常化以降断絶しているのだが、「国交」と言う言葉を越えたものが日本と台湾の間には存在する。現実として2011年に起こった東日本大震災にて海外で最も多くの義援...
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日本史

「肌色」の憂鬱 – 近代日本の人種体験

「F1にイエローはいらない」 これは1986年のF1イタリアGPで、当時国際自動車スポーツ連盟(FISA)の元会長だったジャン=マリー・バレストル氏が当時F1におけるホンダエンジンの総監督だった桜井淑敏氏に向かって言われた言葉である。人種差...
教育

「昔はよかった」と言うけれど~戦前のマナー・モラルから考える

「昔はよかった」といいう言葉は今の現状を憂う、あるいは現在に生きる世代を批判する際に比較対象として用いられる常套句として扱われるのだが、よく考えてみると「本当に昔は美しかったのか?」という疑問符が生まれてしまう。それに「昔」についてどれくら...
仕事術

古代から現代まで2時間で学ぶ 戦略の教室—生き抜くための勝利の全法則

本屋のビジネス書のコーナーを見ると、「戦略」を冠する、あるいは「戦略」に関する本が所狭しと並べられているのに気付く。実際にビジネス戦略・人生戦略といった大まかなものから、交渉戦略・仕事戦略といった細かなものまで「戦略」というだけでも様々な方...
哲学

退屈 息もつかせぬその歴史

人は誰しも「退屈」になることがある。もちろん私でも年に何度かは「退屈だ」と言える様な勘定に陥ることがある。しかしその「退屈」と言う感情をネガティブに思ってしまうのは子どもの状態(肉体的と言うよりも精神的に)であり、大人になってくると暇つぶし...
書評

ピアノはなぜ黒いのか

うんちく本なのかもしれないが、私自身吹奏楽やオーケストラなどの音楽活動をしていた時にふと疑問に思っていたこととして本書のタイトルのようなものを連想する。ちなみに「黒い」というのは外観のことであり、中身の鍵盤は白と黒とがある。さらに、音が出る...
スポーツ

戦場に散った野球人たち

お盆のシーズンを迎えると同時に、高校野球甲子園のシーズンを迎えている。私自身サッカーや野球はあまりやったことがないのだが、高校野球は元プロ野球監督である三原脩の述べる「筋書きのないドラマ」を楽しめる戦いといえる。実際にこの高校野球で興奮した...
数学

江戸を割る―和算とトリック・占いの不思議なつながり

本書のタイトルは「江戸を割る」と書いてあったが、「何を割るんだろう」と疑問に思ったのだが、サブタイトルを見ると「割り算」であるという。 本書は江戸時代における「割り算」をピックアップしながらトリックや占い、日常生活についてどのように受け入れ...
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