書評 <第九>誕生~1824年のヨーロッパ 今年も残すところあと3週間ほどになった。「年末」となると、日本クラシック界では、いつものように演奏されるのがベートーヴェン作曲の交響曲第9番、通称「第九」である。なぜ日本では「第九」が年末を中心に行われるのか、その謎を紐解いてみると戦後間も... 2014.12.10 書評音楽
世界史 ハプスブルク三都物語 – ウィーン、プラハ、ブダペスト かつて東欧には「ハプスブルク帝国」が存在し、長い歴史の中で、建造物や音楽など東欧における文化の根幹をなしてきた。そのなしてきた文化の遺産は今でも東欧諸国に根付いている。本書はオーストリアのウィーン、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペストの三... 2014.11.30 世界史書評
書評 性愛空間の文化史 「性愛空間」というと色々とあるのだが、本書では元々著者が研究し続けてきた「ラブホテル」に焦点を当てている。なぜかというと著者が2008年に上梓した「ラブホテル進化論」が隆盛した事が挙げられる。 ただ私自身「ラブホテル」はもちろんいった事が無... 2014.11.17 書評経営・マーケティング
世界史 万引きの文化史 本書は「万引き」を歴史的な見地から紐解いた一冊であるが、そもそも「万引き」と言うと物騒なものでるのだが、どうして「万引き」が成り立っていき、どのような心理でもって行われてきたのか、是非知りたいと思い手に取った。 第1部「万引きの歴史」 万引... 2014.11.08 世界史書評
書評 テレビドラマを学問する 私自身最近テレビドラマは全く観なくなったのだが、学生の頃は気に入ったテレビドラマを視聴する事があった。最近全くドラマを観ない私でも昨年は「あまちゃん」や「半沢直樹」のフィーバーぶりはよく知っており、流行語が生まれるほどだった。現在も連続テレ... 2014.11.06 書評民俗・風評
外国人 英国王のスピーチ――王室を救った男の記録 2010年にタイトルにある映画が全世界で上映されアカデミー賞の作品賞など賞を総なめにした。その映画の主人公が、イギリスをはじめとした欧州連合の前国王だったジョージ6世である。ジョージ6世はかつて吃音症に悩まされたのだが、言語療法士の治療によ... 2014.11.01 外国人書評
書評 ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち 「ウスケ」と書いてあっても別に「薄毛」を言っているわけではない。ワインに関する著作を多く発表してきた「麻井宇介」の名前をとって「ウスケ」と名付けられている。宇介はワインの醸造を手がけながら、晩年はワインコンサルタントとして世界中にワインの醸... 2014.10.16 書評民俗・風評
書評 ジャパニーズウイスキー 今年の9月29日より始まった朝の連続テレビ小説「マッサン」。「マッサン」の事については半年前に「日本ウイスキー 世界一への道」という本でも取り上げたが、この「マッサン」が放映されるちょっと前からウイスキーに関する本が出てきた。中には「マッサ... 2014.10.08 書評民俗・風評
書評 モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン 私自身クラシック音楽を鑑賞する趣味があるのでヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(以下:モーツァルト)については何曲か知っているし、生涯について数多くの評伝があり、中には映画化されたものまである。「神童」や「天才」というものを欲しいまま... 2014.10.02 書評音楽
日本史 捏造されたヒーロー、遠山金四郎 「遠山の金さん」と言えば時代劇の中でも有名である。もちろんこの時代劇の主人公は遠山金四郎(とおやまきんしろう)である。実在する人物かと思ったら、半分合っている。なぜ「半分合っている」という回答にしたのかというと、元々のモデルは江戸時代の旗本... 2014.10.01 日本史書評