枠からはみ出す仕事術

著者の美崎氏はこれまで様々なビジネス書を出版してきたが、いずれも異なるアプローチ、形から作られている。本書もまた違ったアプローチで書かれている。

本書は著者自身の過去を赤裸々に描きながら、いかに「サラリーマン」の枠を越えた活動ができるのか、というのを伝授した一冊である。

1章「まずは、流れから外れてみる」
「仕事は楽しい?」と聞かれることは著者もそうであるが、私もよく聞かれる。ちなみに私の場合は「Yes」と答える。今し方、GWでも会社に行く必要があるほど忙しいが、その忙しさも含めても、学べるところ・実践できるところなどが色々あるためである。
では著者はどうか。著者は社会人になってから長きにわたって「仕事は楽しい」という考えは無かった。むしろ苦しい・つらいという言葉が先行していた。
しかし現在では仕事における枠の「呪縛」から外れ楽しく仕事をしているという。
本章では社会人1年目〜3年目のあり方を中心にした仕事における考え方を提唱している。

2章「「好き・嫌い」を大いに持ち込む」
社会人とはいえど一人の人間である。人間であるからでこそ人それぞれの「好き嫌い」があるのは至極当然のことである。
本章では「好き・嫌い」の分別を是としているものの、だからといって「嫌い」や「苦手」な仕事を避けようと主張している訳ではない。
「嫌い」「苦手」だからでこそ色々学ぶことができる「教師」になったり「ああはならない」という「反面教師」になったりする事ができる。

3章「なんでも分解するクセをつける」
長い社会人生活の中で多かれ少なかれ「失敗」というのは付き物である。私は社会人生活がスタートしてからまだ3年しか経っていないが、その中で数多くの「失敗」をしてきた。落ち込むこともあったのだが、いずれも教訓などにする事ができた。
本章でも失敗に関していかに成長できるのか、について伝授している。またマンネリやつまらないといった負の感情もいかに仕事の地肉にしていくのかを伝授している。

4章「仕事の「足あと」を記録する」
「足あとを記録する」と見ると、一見「記録術」なのか、と思ったのだが、本章では目標達成や努力、そして情報発信といったことが中心である。
過去の成功体験や努力を見せるなどする事によってチームや自分に対しる発憤材料にさせることが書かれている。

5章「自分のスキルを公開する「場」をつくる」
「あなたの今持っているスキルを説明できますか?」
そのことを本章では言っているのかもしれない。仕事における様々な話は社会でも役に立つことはある。著者はそれを著書にするなど「形」にしている。
しかし、社会人の多くはそのスキルについて説明できない人が多い。ましてやセキュリティや個人情報や機密情報など決して語ることができないというのもある。
かく言う著者もメーカーの研究員である。機密情報など制約などが多いが、その制約の中でどのように自分のスキルを説明できるのかというクリエイティブ性のあるチャレンジもできる。

「今までの〜をShiftする」

一昔前の日産のCMからの言葉である。これは会社でも仕事でも、社会人生活でも、考え方でも同じことが言える。本書は今までの考え方の枠から外れる、つまりShiftする事によって幅が広がり新たな行動や考え方を身につけることができる、ということを言っているのではないかと考える。

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