通勤どこでも仕事術

朝の通勤というと「満員電車」を思い出してしまう。しかし今年はサラリーマンによっては節電の影響で休日がずれる所もあるため、満員電車が回避できたという人もいる。そう考えると多くの企業はなぜ「月曜〜金曜」を営業日に定めているのかがわからなくなってしまう。

それはさておき、本書ではそんな通勤時間を何倍、何十倍も効率的に使用することにより、楽しく仕事を進めることができるのかのメソッドを集めている。

Chapter1「通勤中の乗り物でできる仕事」
通勤電車というと連想するのはほとんど「満員電車」である。ギュウギュウ詰めで苦しむのを回避する、もしくはそれができなくても「場所取り」を行うといったことも効率よく仕事・勉強・読書できる一つの手段である。
もうすでに言ってしまったのだが、本章では「勉強」や「読書」、さらには「メール」や「スケジューリング」などの方法を紹介している。

Chapter2「移動空間・時間を上手に使う」
移動中、というと出張もさることながら、営業にしても、普段の通勤にしても同じことがいえる。
移動時間は「ただ移動」するだけにするのか、それとも「充実した移動」にするのか?
移動と言っても電車ばかりではなく、駅のエスカレーターやバス、タクシー、徒歩などがある。本章では移動手段によって何をしたらよいのかを事細かに書かれている。それだけではなく、ビジネスマンならではの「交通費」精算や食事なども紹介されている。

Chapter3「出張前、出張中、出張後の仕事」
ビジネスマンの中には新幹線や飛行機で出張する機会の多い方も多いことだろう。
本章では新幹線や飛行機の活用法から、ホテルの活用法に至るまで紹介されている。

Chapter4「通勤時のもろもろ雑学」
通勤や出張での様々な雑学・小技を掲載している。出勤術や出張術といったものは少ないが、仕事術などでは方法の1つとして扱われる。しかしその中でも「移動中」や「出張中」のことしか扱っているものがほとんどであり、本章で紹介されているものはあまり紹介されない。
では、本章では何が紹介されているのか、「荷物」「足まわり」「睡眠」「観察」などがキーワードとなる。

ビジネスマンには必ずある「通勤時間」、出張や営業では付き物の「移動時間」はれっきとした「スキマ時間」としてあげられる。その中で「何もしない」というのはもったいない。その時間の使い方によってより楽しく、より充実したビジネスができる。本書はその道標となる一冊である。