「朝4時起き」「1枚図解」に続いて今度は「ひとり時間」が登場した。「ひとり時間」とは、簡単に言うと「自分だけで思考をまとめる時間」、「思考をフィードバックする時間」と様々な側面がある。
しかしこのご時世、ましてや自分も朝早い時間から終電まで働き詰めの毎日であり、「ひとり思考」どころか「一人」でいる時間が少なくなっているなか「一人」でいることの重要性が増しているように思えてならない。
さてめくるめく「ひとり時間」の世界へ飛び込んでみよう。
第1章「なぜ、「ひとり時間」が大切なのか?」
プレジデントクラスになればなるほど「一人」でいることが重要になる。ましてや首相となるとそれが全くといってもとれないのだという。ある講演で聞いた話だが小泉純一郎や安倍晋三と言った首相経験者はこぞって「一人で考える時間がつくれなかった」という後悔があったのだという。
サラリーマンでも「休日」や「スキマ時間」などを駆使して、過去の自分、さらには現在おかれている位置、あるいは現状を洗い出しながらこれからどうしていくかのフィードバックを行うことで、日々改善していくことができる。
第2章「「ひとり時間」の作り方」
「時間」はどのように作るのか、というのを着眼している所である。「時間」というと外的要因から「できる」と勘違いしているようだが、日々の通勤時間や仕事の中でも効率よく進めることによって「時間」を捻出することができる。「時間」は見直せば捻出できる箇所は多いのである。これは性別、家族持ちなど関係なくできる。
第3章「「ひとり時間」の使い方」
「ひとり時間」をつくることができたのであれば、いよいよ「どう使うか?」ということを始める。
「妄想する」「整理する」「分析する」「昇華する」など様々な方法があるのだが、いずれも「わからないもの」「ごちゃごちゃとしたもの」を一気に解消させる、もしくは自分の立ち位置を確認する、もしくはベクトルを修正するといったことにも役立つ。
著者はこの「ひとり時間」によって自分の現状を見つめ直しつつ、様々なチャレンジを行い、今に至っている。「ひとり時間」をつくることによって「自分」や「生き方」「仕事」など様々なものと真正面から向き合い、対話、そして改善していくことにより、それが良い方向へと変わっていく。本書はそれを教えてくれる。
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