「日本人は働きすぎ」「日本人は安定志向」というイメージは高度経済成長期からあまり変わらない。とはいえバブル崩壊以後、「終身雇用」から変わり、そしてがんばればがんばるほど良くなるようなこともなくなってしまったため、働き方や考え方は大きく変わっていった。しかし大方は変わっておらず、完全に変わったとは言えない。
しかし働き方や考え方そのものはこれからも変わり続けていくのだが、その変わりゆく「働き方」「考え方」に乗りつつキャリアをつくる方法と条件について伝授している。
PART1「「他力本願型」「自己中心型」の時代は終わった」
かつての「キャリア」は必ずといっても良いほど、「企業」での括りだけであった。しかしその会社という括りも企業の不祥事や東日本大震災後の対応などで不信感を募らせ、会社という括りから脱出したり、チャンスを目指して海外へ行く人もいる。そのような状況の中で「個」の力を引き出せるかどうかが企業として生き残るカギとなる。
PART2「「生涯現役」が当たり前の時代へ」
もはや労働人生は「60歳まで」とは限らなくなった。そのためキャリアアップは引退までではなく、「死ぬまで」、そして「職を得る」こと、それでいながら国や企業に依存しない働き方についてを示している。
PART3「<キャリア3.0>を実現する26の条件」
企業に依存せず「PI(パーソナル・アイデンティティ)」としてキャリアを実現するためにやらなければいけないこと、反対にやってはいけないことを「26の条件」としてまとめている。
キャリアアップも時代とともに進化している。もっとも「キャリアアップ」の考え方そのものも同じように進化している。本書は企業にも国にも頼らない新しい「キャリア」のあり方を示している。
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