お坊さんマネーコーチが教える お金にとらわれない生き方

著者の佐藤様より献本御礼。
経済は良くなっても、不安定な時代は続く。企業も自分自身を守ってくれない状態にある。自分の身は自分で守るしか無く、その中で「お金」もまた然りである。

そのお金は豊かになればなるほど良い、かと言うとそうでもない。ただ「お金」の「あり」「なし」によって自分自身の心情を左右されることも少なくない。

本書は「仏教」と「お金」というあたかも関連性の無いように見えるが、その関連性があることを見出し、心身と懐を豊かにするための術を教えている。

第1章「マネーの墓に入ってしまうお金との付き合い方」
「マネーの墓」とは簡単に言うと、「お金」にとらわれてしまい、どんなにお金が入っても満足できない、いわゆる「金銭欲望」の泥沼に踏み入れてしまい、抜け出せなくことを表している。
お金儲けや投資、節約などを行うときにもっともはまりやすいものであるのだが、本書はそこにはまらない、模試は待ったとしてもそこから抜け出すための付き合い方を「反面教師」という形で取り上げている。要するに本章にある付き合い方は「実践してはいけない」ものを取り上げている。

第2章「ブッダから学ぶお金との付き合い方」
お金との付き合い方の中で「断食」や「三昧」「いき値」など仏教用語を交えてお金との付き合い方、投資方法について紹介している。仏教用語も分かりやすく取り上げており、仏教についても学ぶことができる。

第3章「お坊さん流煩悩マネジメント術」
仏教というと「煩悩」を脱するために悟りを開くことを主としているが、これは「煩悩」と向き合うことによって成すのだという。
その「煩悩」と向き合うのはお金のコントロールにもよく似ている。たとえばお金がほしい、お金を元にものやサービスがほしい、という欲望を「煩悩」と見立てることによって、お金にまつわる「欲望」をコントロールする事ができる。

第4章「これからの不安定な時代に求められてること」
不安定な時代であり、かつ「生きづらい」時代と言える。その時代だからでこそ「仏教」の教えは、生きる上で重要なものであり、かつ大切なことを教えてくれる。
一見接点がない「お金」と「仏教」、しかしその2つには意外な接点があった。

・「お金」と「仏教」
・「お金」と「人生」
・「人生」と「仏教」

それぞれ関係があり、共通するものがある。本書はそのことを教えてくれる。