毒男の婚活

7月~9月に放送された「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」という番組で「喪女」について描かれたのだが、それの男性版といえるのが「毒男」なのかもしれない。これは自分自身の推測であるが、本当はいったいどのような定義なのか、そして毒男たちはこれからモテるため、というよりも結婚するためにどうしたら良いのだろうか。本書はその状況を憂い、自ら経産省を辞め、婚活のためのNPOを立ち上げた男がすべて語る。

第一章「毒男の特徴」
「毒男」というまがまがしい言葉なのだが、単純に「「独」身「男」性」の略で、「独」の字を「毒」にもじったものあり、ネット上でよく使われているのだという。私はよくネットを使うのだが、本書に出会うまで「ど」の時も聞くことも、見ることもなかった。その「毒男」の中には成人になっても、アラサーになっても「DT(童貞)」の人も少なくない。
また、「毒男」の特徴として「草食系」はおろか、「結婚したくない」というような「絶食系」とよばれるような存在になる人もいる。原因は人それぞれであるが、現実の女性にこりごりとなり、自分自身の趣味に没頭してしまうのだという。

第二章「毒男の毒を抜く」
「毒男」の特徴としてあるのが、古典的な「おたく」のような風貌を持つ人など、女性からの印象を気にしない、というよりも自分本位の服装になってしまっている。
その「毒男」から「毒」を抜くための根本策、それは「お見合い」をする事にあるのだという。地方では行政が主催する、いわゆる「官製お見合い」が盛んに行われており、婚活とともに盛んに行われている。
お見合いをするためには、自分や相手だけではなく、それぞれの家族に失礼の無いような服装、マナー、接し方などに気を使う必要がある。ましてや毒男同士で群れることなく、むしろ居心地の悪い環境におくことによって、しらないうちに「毒」を抜くことができる。

第三章「多様化した結婚情報サービスを賢く使いこなす」
最近ではインターネットが広がっているせいか、出会いのチャンスはたくさんあるのではと思ったのだが、実際はそうではない。むしろ、「結婚相談所」が主だった昔の方がラクだったのだという。
しかし今の方が結婚相談所もそうだが、「マッチングサービス」や「結婚相談サービス」など様々な結婚相談サイトがあるため、特徴をフルに活用して、結婚に結びつけることができるという。
しかし、結婚情報サービスは思わぬ「落とし穴」が存在する。その要因としては不当な会員料などを要求されたり、強引に勧誘されたりすることで苦情になるケースも少なくない。

第四章「ネット婚活、お見合いパーティー勝利の哲学」
続いては「婚活」である。このご時世に「婚活」や「お見合いパーティー」を利用しない手はないと言えるのだが、実際にどのように使って良いのかわからない方もいることだろう。インターネットを介して、自己紹介をするため、写真のヴィジュアルから、自己紹介の特徴など気を使う必要がある。逆に相手を見つけるための「見分け方」も必要になる。なぜ必要なのか、というと「怪しい」ひとが紛れ込んでいる可能性があるためである。

第五章「新たな婚活サービスを」
「新しい婚活サービス」とは言っても、具体的にどのようなものなのか。そもそも「婚活」と言う言葉は2008年から使われ始めたのだが、婚活パーティーやサイトといったサービスは網羅されているため、つけいる余地はないのでは、とさえ思う。著者は新しいサービスとしてシンガポールを引き合いに出し「デーティングサービス」、いわゆる「恋活」と呼ばれるサービスを提唱している。ちなみに本書が出版されたのは2009年であり、「婚活」と言う言葉はあれど、「恋活」はほとんど浸透されていなかったため、現状を鑑みると、提言は形となったのではないか、と思う。

第六章「私が経産省を辞めたわけ」
著者は東大法学部を出て、経産省に入ったいわゆるエリート官僚だった。そうなりたかった理由は単に「モテたかったから」のだという。エリートとして女性にモテると言う考えがあったのだが、実際はそう上手くは行かず、官僚ならでは組織に違和感を覚えて退官したのだという。その後官僚から一歩出た立場から日本や中央省庁を見ることができ、本書の「婚活」や「毒男」事情も鑑みることができたため、不安はあれど、後悔はしていないのだという。

「毒男」という言葉はあまり聞かないものの、そのような状況は現在も残っている。ではどうしたら良いのだろうか。人それぞれの価値観が重視する現在なだけに、根本的な対策は非常に難しい。しかし本書は「毒男」そのものの生体と婚活やお見合いの現状を知る事のできるには最適と言える。

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