世界カワイイ革命

世界には様々な「革命」が起こった。もちろんそれが世界に波及することがあり、大きな変化をもたらすような出来事があった。それは政治的なものから、文化などの「革命」といったものがある。日本でもここ最近起こった。それが本書の「カワイイ革命」である。日本の「カワイイ」文化が世界に発展し、元々「カワイイ(可愛い)」は英語に訳すと「Pretty」と呼ばれるのだが、いつしか世界共通語としての「Kawaii」と表現されるようになった。その「カワイイ革命」は世界へどのようにして発展して行ったのか、そして今後の展望はどうなっていくのか、そのことについて取り上げている。

第1章「世界共通語となった「カワイイ」」

元々日本のアニメやマンガは世界的に人気があり、翻訳されるようにまでなっているほどである。そしてここ最近ではコスプレもまた世界的な人気を得るようになった。なんちゃって制服を着る外国人もおり、さらには本章ではゴスロリ・甘ロリ、さらにはアニメキャラクターのコスプレを着て表現をする人も多くおり、毎年「世界コスプレサミット」が愛知県で行われていることも有名である。本章では世界各国で行われている「カワイイ」の祭典の模様なども取り上げている。

第2章「「カワイイ」に生きる女の子たち」

世界各国では日本のコスプレを行う人が多くおり、女の子もコスプレを含めた日本の衣装に対して好感を持ち、「カワイイ」を極める女の子たちの姿を追っている。

第3章「世界の中心に原宿がある」

世界的に見て東京・原宿は「extreme」の街と言われている。その理由はいったいどこにあるのだろうか。そこには原宿ならではの場所柄がある。日本でも特徴的なファッション街であるのだが、海外から観ると「extreme(最先端の)」と言う言葉がつくのだという。

第4章「2009年7月「パリ・カワイイ革命」」

本書のタイトルにある日付は、フランスのシャルル・ド・ゴール空港にて行われた「ジャパン・エキスポ」である。著者はなぜこのエキスポで「革命」となったのかを論じているのだが、奇遇にもフランス革命の始まりとされる「バスティーユ襲撃」が起こったのは1789年の「7月」、ちょうどその時から220年となる事から来ているという。

第5章「不況脱出の切り札は「カワイイ」にある」

本書が出版されたのは2009年。ちょうどリーマンショックの真っ只中であり、急速な不況に見舞われた時期である。その不況を脱するためにどうしたら良いか、対策を立てようにも苦慮している様な状況の時であった。著者はこの「カワイイ」の文化は不況脱出のための起爆剤になるのではないかと考えていた。

「カワイイ」に限らず、日本文化などが世界的に好意的に捉えられる所も多くある。所がそのような状況の中で日本発でどのようにマーケティングを行うか、と言うところがまだまだ欠けている現実としてある。以下にしてマーケティングをしていくのか、これからの課題とも言える。

コメント

タイトルとURLをコピーしました