MONTH

2014年7月

夢はトリノをかけめぐる

もう終わって半年経つのだが、今年の2月にロシアのソチで冬季オリンピックが行われた。男子フィギュアスケートの羽生結弦選手を始め多くの選手が活躍し、メダルを獲得した。 さて本書の話に映るのだが、そのソチオリンピックの2大会前、イタリア・トリノで冬季オリンピックが行われた。しかしこの時の日本代表選手団は不振に次ぐ不振で、メダル獲得ゼロとまで言われるほどだった。しかし女子フィギュアスケートで荒川静香が金メ […]

人口減少時代の自治体経営改革―日本のあしたのつくり方

北海道夕張市が財政破綻をして、もう8年の月日が流れる。現在もなお再建に向けて動いているのだが、まだまだ完全に立て直るまでに時間がかかる。 夕張のような財政破綻のある所の他にも、財政危機状態にある状態にある都道府県・市町村などの地方自治体がある一方で、本書のタイトルのように、経営するように自治体を運営し、財政再建を果たした所も少なくなく、かつ斬新な改革などを行う所もある。その上で本書は2008年に始 […]

ブラジル 跳躍の軌跡

ブラジルというと中国やインド以上にホットな所として知られている。というのは、今年はすでに終わっているがサッカーワールドカップが行われた。その2年後には夏のオリンピックがリオデジャネイロで開催される。実際にホットと言われるところでも同じ年にソチでオリンピックが行われ、4年後にサッカーワールドカップが行われるロシアも同じ事であるが、飛躍の観点からしてブラジルも同じ事がいえる。ではなぜブラジルが現在跳躍 […]

瞬間幸福

本書の著者である南果歩という女優をご存じだろうか。短大在学中に映画のオーディションを受け、合格し、そのまま女優としてデビューを果たし、数多くの映画・テレビドラマに出演した一方で、昨今話題となっているミュージシャン・作家の辻仁成、そして俳優の渡辺謙との結婚歴もあるなど、話題となる方でもあった。 しかし、著者は華々しい活躍の裏側では家族や子どもを養うことなどの苦労を重ねていた。その苦労も著者自身の「幸 […]

プーチン2.0―岐路に立つ権力と腐敗

プーチンが再び大統領に就任してから2年経つ。プーチンが2度目の大統領に就任して、今後10年もの間君臨する事になるのだが、周辺はウクライナ問題などにより戦々恐々としている状態にある。実際に長期にわたって政権を握るために、権力腐敗が起こることさえあり得る。そのことを著者は危惧している。本書は第二次プーチン政権がどのような腐敗が起こるのか、そしてそれを脱するにはどうしたらよいのか。本書はロシアの政治事情 […]

大阪―大都市は国家を超えるか

私自身東京はあまり好きではない一方で、大阪へのあこがれはある。というのは元々北海道に住んでいたときに大阪の番組が放送されて、あこがれを持った記憶がある。そう、今年の1月に逝去されたやしきたかじんの番組である。東京とは違い、本当の意味で本音を語り、そして面白さを見出している。また大阪は「食いだおれの街」であるが如く、粉もんをはじめとした料理の質がやすいながらも良い事でも知られている。 しかしその一方 […]

政治の修羅場

国会中継は当初NHKで放送されていたのだが、現在ではニコニコ生放送などでも放映され、政治的な答弁については様々なコンテンツで見ることができる。しかし国会中継では見られない政治的なやりとりは水面下で、まさに血みどろのような権力争いや人事・カネをめぐる闘争が起こっている。 本書は自ら政治家として様々な修羅場をかいくぐった鈴木宗男氏がこれまで印象に残った政治家と共に、これまでの政治家としての体験を回顧し […]

伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力

「灘校」といえば、日本でもトップクラスの東大合格者を輩出している屈指の進学校としても有名である。著名な方々の中には精神科医の和田秀樹氏はもちろんのこと、現在の神奈川県知事である黒岩祐治氏などいる。灘校というと、受験勉強のための詰め込み教育を行っているというイメージを持っているのだが、本書で紹介されている著者の橋本武氏の授業は一冊の本を3年かけて読む、という超スローリーディングの授業を行っているとし […]

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて

「世界共和国」と言う言葉は正直言って違和感があった。というのは、元々先進国、及び一部の発展途上国は「資本主義国」であり、かつそれぞれの国家共同体でもって活動している。 その中で著者は対立するような資本国家によって、想像力や理念を築く力を失ってしまったと危惧している。その危惧を脱するために、本書のタイトルにある「世界共和国」の構想を提示している。 本書はあくまで「構想」を唱えているのであって、実際に […]

金属なしでは生きられない―活性酸素をコントロールする

本書の裏に 「われわれは毎日金属を食べて生きている」 という。金属食べていると言うことは私たちは金属を主食としているのではと疑ってしまう。もちろん本書は。本来私たちは金・銀・銅・鉄・鉛などの金属を食べる種族だと言っているわけではない。 いわゆる生態金属であり、栄養素にも「鉄」や「亜鉛」などを摂取していることから、本書で書いている「金属」を食べなくては生きることができないという。最も活性酸素という発 […]