トラウマを消す技術

人には何かしら「トラウマ」が存在する。ちなみに私はと言うと「トラウマだらけ」であるので、一概にどれがトラウマかということは言えない。この「トラウマ」というのが非常に厄介で、いったんそれが植えつけられると、最悪一生を通じて、それに苛まれてしまうことになる。

そこで本書である。本書はそのトラウマを消すにはどうしたら良いのかを伝授しつつ、なぜトラウマを消した方が良いのか、その理由についてを述べている。

第1章「私が7歳の時に父が母を殺害しました~トラウマを消せば人生はうまくいく!~」
本書のことを目の前で目撃をしたら、おそらく生きている中で最も大きなトラウマとなり、それを一生背負うことになると思う。しかしこれは「目の前で」を除いて著者自身が体験したことで、そのことにより、人生の前半はそのトラウマに苛まれながら生きてきたのだという。このトラウマにより著者は吃音になり、人生の多くを棒に振ったが、紆余曲折を経て吃音を克服したことにより、トラウマも克服することができたという。

第2章「トラウマを克服する技術~トラウマを消す5つのステップ~」
トラウマを克服するにはどうしたら良いのか、本章ではそのことについてステップを5つに分けて伝授している。どのようなステップなのかと言うと、「出来事」や「意味」、「活力」、「疑問」などがキーワードとなる。

第3章「最短で目標達成する技術~目標達成の80%は心理面にかかっている!~」
本章ではトラウマを脱出するというよりも「目標達成」にウェイトを置いている。そもそも仕事など、様々な場面で目標を立てることがあるのだが、それを達成するために必要なことの多くとして「マインド」がある。もちろんビジネス書において「目標達成」というと必ずと言ってもいいほど「マインド」は問われる。そのマインドについてなぜ重要か、そしてどのようなマインドを持った方が良いのかについて取り上げている。

第4章「人を動かすコミュニケーションの技術~人を巻き込めば目標達成が加速する!~」
目標を達成したり、仕事のスピードを上げたりするために、人を巻き込むことが必要になってくる。しかしどのようにして巻き込むのかと言うのが肝心になってくる。そこでコミュニケーションである。そのコミュニケーションをうまくいかせるにはどうしたら良いのか、そのことについて取り上げている。

第5章「フィジオロジーを変えれば、最高のパフォーマンスを発揮できる!~あなたのエネルギーを劇的に増やす方法~」
「フィジオロジー」は簡単に言えば「体の動き」を表している。この体の動きこそ、人生においての経験が影響を受けるものとしてある。ちょっとした身振り手振りでも、性格だけではなく、トラウマの体験によって変化が表れるという。その体の動きをどのように変化したらよいのかについて本章にて伝授している。

トラウマはなるべくであれば持ってほしくないものであるが、そのトラウマから抜け出すことによって人生は劇的に変化する。その変化は著者自身が体験したことであり、なおかつあなたがもしもトラウマを抱えて人生をうまくいっていなければ本書を実践してみることをおすすめする。