地理と気候の日本地図

日本には「モンスーン」と呼ばれる気候の影響から春夏秋冬という季節がはっきりとある。しかしその春夏秋冬のあり方も地方によって異なる。そのことなるような気候の変化はどのようなものがあるのか、本書はそのことについて取り上げている。

第一章「変化に富む日本の気候」
日本の気候ははっきりとした変化だけでも「春夏秋冬」の4つが挙げられるのだが、その4つ挙げられる四季の他にも地域によって異なるような気候が存在する。その存在する気候はどのように変化が起こるのか、そして最近はどのような変化があるのか、その大まかなことを取り上げている。

第二章「霧、だし風、オーロラ―北海道地方の気候」
現在の北海道は冬の真っ只中にあり、なおかつ寒さの強い時期にある。その時期にて北海道にはどのような日照時間であり、気候について取り上げている。

第三章「フェーン現象から「やませ」まで―東北地方の気候」
東北地方は日本海側では「フェーン現象」、リアス式海岸のある太平洋側は夏場の冷たい風である「やませ」がある。他にも山間部では樹氷と呼ばれる幻想的な地域があり、四季の気候の美しさを象徴づける地方と言っても過言ではない。

第四章「内陸部では日本最高気温も―関東地方の気候」
関東地方は温暖な気候があるのだが、内陸部になると夏の暑さが厳しくなる。特に内陸部になればなるほど体温以上の暑さ、それも40度を超える暑さになることもあるのだという。その暑さのメカニズムとは何かについて追っている。

第五章「金沢は1年の半分は雨、雪の日―中部地方の気候」
地方によって大きく分かれるのだが、中でも中部地方は県によっての異なり方は顕著である。その顕著な気候の変化の内容について取り上げている。

第六章「8月は大阪が一番暑い―近畿地方の気候」
大阪をはじめ近畿地方も関東と同じく夏は暑い。特に大阪の場合は8月に暑さがあるのだが、その要因について追っている。

第七章「県ごとに降水量の差が大きい―中国・四国地方の気候」
雨量は地域によって異なるのだが、その大きく異なるところが顕著な地方として中国・四国地方が挙げられる。その要因として「盆地」があるためである。

第八章「「不知火」の正体は?―九州・沖縄地方の気候」
「不知火」というと様々な言葉で挙げられるのだが、本来の言葉の意味は九州の西岸にしか現れない謎の火のことを表している。その火は気候によって生まれているのだが、その理由について取り上げている。

変化に富む日本の気候は地方によっても異なるのだが、その地方独特の気候や災害まで存在する。そのうえで気候の変化を知ることによってその土地の文化を知ることができることにもつながる。そのきっかけと言える一冊と言えるのが本書である。

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