語学と気づきの心理学

人には誰しも知らなかった「気づき」は存在する。それはどこに転がっているのかもわからず、何気ないようなところから得られることもある。語学の学習中、それも英文を復唱していく中で、その復唱をして行く中で起こる「気づき」、さらには「心理」があったのだという。それはいったいどのようなものなのか、本書はその心理的な要因などを元にして取り上げている。

第1章「心の豊かさを渇望する人々―今のシニア世代の動き」
著者は「生涯学習」として英語を学習をしていた。その中における学習方法の一つとして「復唱」があるのだが、例文を読んだり、文法や単語、さらには英語の読みなどを声に出して覚える方法であるのだが、その復唱の中で、ユングの心理学理論に通ずるものがあると気づいたのと同時に、著者も含めた「シニア」と呼ばれる世代が心の豊かさを渇望することに気づいたのだという。

第2章「過去、現在、未来への航海―一瞬の映像がもたらす気づきのメッセージ」
語学学習をして行く中でどのような問題点があり、なおかつ、心理的に継続していく上で、何が必要なのか、語学と心理学の共通点とは何か、学習中に出てきた心理学における「気づき」とはいったい何なのか、著者自身が様々な角度から実験を行ったことを記録している。

第3章「語学が気づきのチャンス?―謎の映像を巡って」
語学に限らず、様々な学習において「気づき」は存在する。読書でもまた然りである。中でも語学学習は、中でも「気づき」を得られるチャンスになるのだが、本章では実験結果もあるのだが、著者自身の思い出を巡らせながら検証している部分がある。

私自身も英語を勉強していることがあるのだが、仕事と言うよりも道案内のために勉強しているような節がある。もっとも自分の住んでいるところは観光名所であるため、外国人観光客が多数訪れるところであるため、最低限道案内ができた方が良いかもしれないと思ったためである。その語学学習でもプロセスの中で思いも寄らなかった「気づき」があり、著者自身、本書を出版するにあたってフィードバックしたのかもしれない。そのような印象を持った一冊である。

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