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2018年10月

STARTUP(スタートアップ) 起業家のリアル

一昔前と比べて今は起業しやすい環境にあると言える。しかしながら門戸は広くあるのだが、成功する可能性は100人に1人に近いほど低いものである。また成功をするにしても、サラリーマンでいることよりも遥かに「茨の道」と呼ばれるようなプロセスを歩むこととなり、それを乗り越えることで起業家として成功をして行く。その成功をするためのスタートアップの方法を成功した起業家たちの取材を通じて解きあかしている。 Par […]

冷たい手

本書のタイトルと表紙を見るに、すぐにミステリー作品であることがよく分かる。ではどのような物語なのかというと、とある女性が旧友と出会ったときから始まる。その旧友との間には私ではとても想像することができないほどの壮絶な過去があったという。その過去の中には結婚の話もあれば、破局と言った苦い話もあった。 しかもその2人の周囲に出てくるうさんくさい人物、さらにそこから殺人事件が起こり、旧友との仲も悪い意味で […]

あたらしい離島旅行

離島は本土と異なり、独特の名所が点在する。離島とひとえに言っても、色々とアルのだが、本書では宮古島・八重山諸島・瀬戸内海・五島列島・奄美諸島と四国・九州・沖縄を中心とした諸島を旅して、見つけたスポットを紹介している。 1.「宮古諸島」 沖縄本島から飛行機で乗り継げるのが宮古諸島である。あくまで「諸島」であるため、本章では宮古島を始め来間島などが紹介されている。特に宮古諸島では赤土が流れ込まないため […]

ジャック・オブ・スペード

簡単に言うと「スペードのJ」であり、ハートのQ、クラブのKに並ぶほど有名なものである。いわゆる「トリックスター」と呼ばれるような要素であるのだが、「ジャック」という言葉というと19世紀末期のイギリスにてよく呼ばれた「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」を連想してしまうのだが、本書で取り上げている小説家2人はむしろそのジャックを思い浮かべてしまうほどのミステリーである。 本書は2人の小説家に […]

大富豪サラリーマンの教え

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 サラリーマンはもはや安定した職業ではないと著者は主張しているのだが、全くその通りかもしれない。前々から「ワーキングプア」が出てきて、サラリーマンとして働いていても、生活することができない。そのことからリーマンショック以降は大企業を中心に「副業解禁」の動きが見られ、今年は「副業解禁元年」と定められるほどである。その副業解禁元年だからでこそ、今の仕事の他にも色 […]

ヒーロー!

思春期や青年期の時代は何かとバカをやりたがってしまうことがある。心が揺り動くようなことがある。そういった「バカ」さ加減によってはドラマのネタになるようなことも少なくない。 本書で取り上げるヒーローもまたあたかもパフォーマンスのようなことまでしでかしてしまうようなイメージでありそうだが、ヒーローバカでありつつもいじめっ子と戦うような正義と悪の戦いの構図を高校を舞台にして描いている。 高校生ならではの […]

ゴジラとエヴァンゲリオン

一見共通点がないように見えて、実は同じ人物によってつくられたことがある。その人物こそ庵野秀明である。エヴァンゲリオンは今から23年前の10月に初めてテレビアニメとして生まれ、2016年には「シン・ゴジラ」で脚本と総監督を務めた。方やアニメ(映画含む)で不動のモノにし、方や長らく映画が製作され、日本を代表とするキャラクターにまでなった存在の共通する「線」とはいったいどこにあるのだろうか、そのことにつ […]

ボーイミーツガールの極端なもの

恋はバラのようであり、そのバラは美しいほどトゲがある。 もちろん人間関係にも刺々しいものがあり、刺激を加え方によってはケガをしてしまう。本書における恋愛の短編もそのような印象を持ってしまう。しかし本書は「刺々しい」といった言葉の所に「(物理)」と言った表現を加えるが如く、物語の合間に「サボテン」の写真を載せている所が印象的である。そのサボテンもあまり見かけないサボテンであり、珍しいものばかりである […]

IoT時代のエクスペリエンス・デザイン

IoTは進化しており、最近では家電なども含めてインターネットでまかなうことができるようにまでなった。とはいえ、IoTの浸透はまだまだであり、時間がかかるとも言われている。 そのIoTにおいて経験や体験をするデザイン、いわゆる「エクスペリエンス・デザイン」はどのような道を辿っていくのか、IoTの進化と絡めたロードマップを本書にて示している。 第1章「エクスペリエンス×IoTで何が変わるか」 IoTに […]

漱石のこころ――その哲学と文学

日本を代表する文豪は数多くおり、夏目漱石もその一人である。夏目漱石が残した作品は数多くあり、国語の教科書に載るようなものも少なくない。名作と呼ばれる小説を残している漱石はどのような哲学があり、思想を作品として残してきたのか、夏目漱石が残した諸々の作品を見ながら考察を行っている。 第一章「『坊っちゃん』の諷刺」 文学作品の中には社会諷刺になるようなことも少なくなかった。「坊っちゃん」の中にもそういっ […]