不惑のスクラム

本書は2016年に出版されたのだが、ラグビー熱が高い今年、ホットな一冊になると言える。その理由は言うまでもなくラグビーワールドカップが日本で行われるためである。開催地になる場所ではもうお祭りムードになっており、ラグビーワールドカップに向けた動きも活発化していることは事実としてある(現に私の住む神奈川でも横浜を中心に盛り上げるような動きも見られたほど)。

ラグビーを観る人、現在プロとしてやっている人、そしてかつて行ってきた人などがいる。本書はその中でもラグビーに一度青春を燃やした人が不惑、40代になって再びラグビーに青春を燃やす方々の物語である。

もっとも「青春」は10代だけの専売特許かというとそうではない。20代だって、本書の主役となる40代だって、さらには90代だって打ち込めるものを持ち、それに対してひたむきに邁進していくことで「青春」は生まれる。そう青春に年齢はいらないのである。

そのことを声を大にして言える一冊であり、かつ、青春というところからほど遠いような状況にある時に一度読むと良い。またラグビーとはなんぞやと言う人に対してもおすすめできる一冊である。

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