気候を人工的に操作する―地球温暖化に挑むジオエンジニアリング

ここ最近天候の振り幅が大きいような印象である。台風にしても「最強勢力」と呼ばれるようなものがほぼ毎年のように日本を襲うようなものがあり、真夏になると、晴れて気温が40℃を超えてしまうような酷暑になることも少なくない。

もっとも天候は自然現象であり、コントロールできないような印象を持たれるのだが、実際には、その気候について人工的に操作する試みが行われているという。その名も「ジオエンジニアリング」と呼ばれるものであるのだが、一体どのようなものなのか、本書ではそのことについて取り上げている。

第Ⅰ部「ジオエンジニアリング始末」
そもそもジオエンジニアリングは「気候工学」というものである。気候や大気さらには海流などを人工的に操作するための手法であるのだが、実際にそれを行うための研究を行っている方々は存在する。その一方でモラル・ハザードが起こるのではないかという懸念の声もあり、現に起こっていることも指摘している。

第Ⅱ部「ジオエンジニアリングの現場」
ではジオエンジニアリングは現場としてどのような事が行われているのか、断片的に書くと「太陽の光を遮る」「大気や雲をコントロールする」「炭素を捕集・貯留する」といったものが挙げられている。

ジオエンジニアリングは今実験段階にあるのだが、実用するとなると、どのような効果があるのかも未知数であり、なおかつ副作用についての議論も絶えない。もっともジオエンジニアリングは今後実用化されるかどうかについても定かではないという他ない。

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