ここ最近出てくる「SDGs」は「Sustainable Development Goals」という綴りの頭文字などから来ており、日本語にすると「持続可能な開発目標」という。もっともこれは今から10年後にあたる2030年までに持続可能な社会とするための指針として2015年の国連総会で採択されたものである。「SDGs」は国や自治体を飛び越え、民間企業でも経営的な観点から導入されることもあれば、これから導入するためのコンサルティング事業まであるのだという。ではSDGsがどのようにスタートし、そして私たちはどのように描き、行動していけばよいのかを示しているのが本書である。
第Ⅰ章「SDGsのスタートに至る経緯」
そもそもなぜSDGsが作られたのか、その経緯について取り上げているのだが、もっともSDGsができるまで30年以上の月日がかかったのだという。
第Ⅱ章「SDGsの17の目標と169のターゲット」
SDGsには17個の目標と169のターゲットがある。項目やそれぞれの解説については本章の他にも国連広報センターや外務省にて細かく解説されているため、ここでは割愛する。
第Ⅲ章「SDGsはしっかりと進むでしょう」
SDGsの策定を行い、なおかつそれを実行することが目標達成に向けて大切になってくるのだが、具体的にどのような行動を行うべきかを取り上げている。
第Ⅳ章「Beyond SDGs30(SDGsの将来の方向性)」
もともとSDGsは「2030年まで」に何をすべきかなのかの目標や行動指針の策定を行うことが必要となってくるのだが、そのSDGsから見る将来の方向はどこにあるのかを取り上げている。
第Ⅴ章「17の目標のSDGsに関連する諸研究、その展開」
SDGsにおける目標策定と行動において、どのような効果をもたらすのか、本章においては世界的に研究が進められていることを紹介している。では、どのように研究されているのかも事例と共に取り上げている。
第Ⅵ章「アジェンダ30SDGs17「目標」の結び」
今の状況のままでは人間が住めなくなってしまう、またそうでないにしても、飢餓や離宮温暖化が深刻化するとも言われている。もちろん国家間の駆け引きの道具として扱われている部分もあるのだが、実際に私たちはどのように行動すべきなのか、SDGsは大きなフレームワークともなり得る。
今、官民問わず、SDGsに関する認知は高まっている。現に策定し、行動を行う方々も少なくない。では実際SDGsはどのようなものか、何を策定したらよいか、さらにどのような行動を起こす必要があるのか、その基本的なことを知ることができる一冊である。
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