何とかならない時代の幸福論

時代は変わる。その変わる時代の中で「何とかなる」こともあれば「何とかならない」と思えるようなことも往々にしてある。特にここ最近では「コロナ禍」「コロナショック」により、「何とかならない」声がどうしても聞こえてくる。

そのような時代の中で「幸福」とはいったい何か、本書は立場の違う2人が対談を通して日本の現在地と幸福についてを取り上げている。

Ⅰ.「日本の現在地――私たちはどこへ向かっているのか」

かつて日本では高度経済成長、さらにはバブル景気もあり、潤っていたのだが、それが全て崩壊して失われた10年ないし20年といった長い低成長の時代があった。その低成長から成長を続けていった一方で、経済格差も出てきて、物価自体も上がらず「安い日本」と言われて久しい。

一方イギリスでは、緊縮財政が行われ、貧困がさらに広がり、ホームレスも増大していった。格差も日本のそれとは比べものにならないほど酷いものだったという。

また日本に戻ると「内向化」が進んで言っていることもネガティブな要因として挙げられている。

Ⅱ.「社会と向き合う――表現としてのコミュニケーション」

「社会」はどこのことを指しているかによって変わってくる。地域単位なのか、市区町村単位なのか、都道府県単位なのか、国単位なのか、はたまた世界全体のことを言っているのか。

Ⅰの中で「内向的」と書いたのだが、その内向的となる要因としてずっと前には「世間」、ここ最近では「空気」や「同調圧力」なるものが存在しており、特に外に出たがる、出る杭になりたがる人・団体を打とうとする勢力も出てくる。そのことにより世界的な人材や起業がなかなか出てこない要因にもなっていると言う。

本書で語られていることは全て今の日本の悪い部分がある。しかしながらよくよく考えてみると、日本そのものの文化における悪い部分が露呈しているため、治すことは至難の業と言わざるを得ない。そのような中でどのように幸福を持っていくか、「知る」というよりも「考える」ための材料を本書にて提供していると思わざるを得なかった。

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