ミステリーはいくつか読んだことがあるのだが、本書の帯に「新たなるミステリーの形」と言う言葉に惹かれ、手に取った。実際に呼んでみるとミステリーであるのだが、短編集という部分もある。
実際は短編集ではなくミステリーであるのだが、なぜ「短編集」と書いたのかというと、タイトルに「18の物語」と書いてあり、18の物語をそれを読んだ女性の心理を描いている。実際にとある老人から女性に依頼されたのだが、女性もさることながら、私でさえも「新手の詐欺」というイメージを持ってしまう。
それはさておき本書はその提示された短編18編を読み、感想を書くというものだが、1つ1つがおぞましく、なおかつある意味連結して謎解きを行っているような感覚となる。読み手の女性も1編ごとに追い詰められ、事件というわけではないのだが、ある種事件が起こるかのようなスリリングさが何とも言えなかった。
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岡崎琢磨 祥伝社 2021年05月13日頃
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