「できない自分」を脳から変える行動大全

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

これはアメリカの哲学者であり、心理学者でもあったウィリアム・ジェイムズの言葉である。ビジネス書における「習慣術」「心理術」などでもよく使われる言葉であり、実際にどのように変えていくか、というのはそれぞれの本によってくる。

その本について素直に実践を行う事により、変えていくのだが、一朝一夕では思うような変化はできない。続けることによってそれが血肉となっていくが、もちろんビジネス書と仕事やプライベートのスタイルによっては合わないものもあるため、実践しながら模索していく、あるいはカスタマイズしていくことが求められる。

実践の話が長くなったが、この「実践」に届くまでのなかで大きな起爆剤となるのが「心」である。しかし心を決めていても、いざ行動を行うと踏み出せない。あるいはちょっと行動を変えていても、いつの間にか元に戻ってしまうと言うようなことが往々にしてある。そこで本書である。「できない」あるいは「つい戻ってしまう」と言うような傾向を「脳」の観点からどう変えていくかを取り上げている。なお本書は全部で27個もの傾向と対策が取り上げられているが、当ブログではその中でも選りすぐりの5つを取り上げる。

Chapter③「行き当たりばったりで計画性がない」

本来であればあってはいけないのだが、自分自身けっこう行き当たりばったりの事があり、夏休みの宿題も最終日近くからまとめてやることが多い。普段の仕事はそうではないのだが、人生の面における決定などはけっこう先延ばしにしてしまう傾向も強い。その対策としては一週間の始まりや日記、さらにはタスクのつくり方などの対策方法がある。

Chapter⑥「すぐに気が散って集中できない」

仕事を行っていく中で、様々な情報を拾うことが多く、その情報を得るとなると、すぐに気が散ってしまい集中が切れてしまうことが度々ある。集中力はもちろん有限であり、なおかつ切れずに行うためにどうしたら良いかを本章では取り上げている。

Chapter⑩「要領が悪くてすぐにテンパっちゃう」

けっこう仕事を行っていくと、色々なタスクがあり、順序よく行っていけるのであれば問題ないのだが、人・内容・量によってはテンパってしまうようなこともある。かくいう私も要領よくできず、テンパってしまうことも度々ある。

どのように「要領よく」行うか、もちろん具体的な方法などは他のビジネス書でも取り上げられているのだが、本章ではあくまで「テンパってしまう」ことを防ぐために、どのような行動を行えば良いのかが中心となる。

Chapter⑮「三日坊主で決めたことが続かない」

新しいことをやろうとすると、なかなか進まず「三日坊主」になってしまう事も往々にしてある。三日でなくても一週間、あるいは一ヶ月といった具合で、途中で投げ出してしまうこともザラである。その「三日坊主」をどう解消するか、そこには「ルーティーン」といった言葉がヒントになる。

Chapter⑱「「○○したらどうしよう」といつも不安」

自分自身、本章のタイトルにあるような不安に駆られることも少なくない。もっとも当ブログにて記事を上げる際に、「炎上したらどうしよう」や、逆に「読まれなかったらどうしよう」といった不安はどうしてもある。その不安に対しては緊張を和らぐことやあることを「やめる」ことが必要であるという。

もしもついつい「集中できない」「不安になる」「テンパってしまう」「やる気が出ない」などの感情、あるいは状況に陥ったとき、どのように脱したら良いか。それがわからない方もいることだろう。しかし対策は身近な所にあり、なおかつちょっとしたことを行い、続けることにより、行動も考え方も、ひいては仕事や人生そのものも変わってくる。本書は脳にまつわる悪習慣を改善するバイブルであり、もしも自身に心当たりがあるようであれば、一つ一つ実践してみると良い。

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