ノートをよく使い、「メモ魔」である私自身であるが、書店を歩いていると、様々な「メモ術」や「ノート術」が溢れており、手に取ることが多い。ここ最近は仕事の場などで、どのようにしてメモやノートを使うべきか悩んでいる部分もあるため、色々な本を読んでみては試すといったことも行っている。
そこで出会ったのが本書である。別分野であるが、先日取り上げた本にてスタンフォード大学にて培ったノート術があるという。どのようなノート術なのか見てみよう。
第1章「右脳から発想があふれだして止まらなくなる「アイデア・ノート」」
本書のタイトルにある通り地頭をよくするため、もっと言うとアウトプットを右脳・左脳にかかわらず引き出すことを本書では求めている。まずは「アイデア」であるが、よくあるブレインストーミングやプロトタイプの構築に至るまでの方法を伝授している。
第2章「左脳で論理的に思考を整理する「ロジカル・ノート」」
次は仕事などでもよく使う「ロジカル(論理)」の部分である。論理的思考をつくり、さらに事実や検証などを深掘りして行くにはどうしたら良いかが中心となっている。論理的思考は、事実・意見などを「形」にしやすいため、本章でもあらゆる「ロジック」をノートにしたためる方法を示している。
第3章「相手の右脳と左脳に響かせる「プレゼン・ノート」」
プレゼンは論理的に行う事も大切であるが、どうしても「相手」がいる。その「相手」に共感や行動、決断などを起こせるようにすることが大切になってくる。ではいかにしてノートを使い、プレゼンを作っていくかを取り上げている。
第4章「チーム全体の地頭力を高めるボードの使い方」
仕事はチームをはじめとした「組織」によって行われる事が多々ある。そのチームメンバーは価値観も考え方もそれぞれ異なっているのだが、組織ならではの「目標」や「ゴール」の設定はもちろん、仕事を行ううえでの「方向性」をどうしていくか、といったものも求められる。本章ではノートもあるが、「ボード」も使ってどのようにチームとしての方向をつくり、パフォーマンスを上げていくかを伝授している。
第5章「脳をさらに高速で回転させる方法」
ノートに何か書くだけでも、思考の幅・深さが広がっていき、思いも寄らぬ考えやアイデアを生み出すことができる。脳もその影響から回転がドンドンと速くなる。他にも仕事をよりよく行っていくうえで脳を高速回転するようなノートの使い方を取り上げている。
ノートにも色々な種類があり、使い方によっては、思いも寄らぬ効果をもたらす。本書は思考やプレゼン、さらにはチームパフォーマンス向上にも使える所が基軸となっている。そのうえでノートはどのように使い分けたらよいか本書はノートにこだわらず、ボードなども利用するところにも特徴がある。
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