青春

書評

バケモノと蔑まれても…死なないで

本書の著者は生後三ヶ月の頃、ろうそくによる火災のために、顔半分が焼けただれる大やけどを負ってしまった。そのやけどは現在も残っており、髪も生えてこなくなってしまい、本書のタイトルにもある「バケモノ」のような顔になってしまったという。しかもその...
書評

煩悩の子

「煩悩」とは、 「衆生(しゅじょう)の心身をわずらわし悩ませる一切の妄念。貪(とん)・瞋(しん)・痴・慢・疑・見を根本とするが、その種類は多く、「百八煩悩」「八万四千の煩悩」などといわれる。煩悩を断じた境地が悟りである」(「広辞苑 第六版」...
書評

上方スピリッツ

昨年7月にお笑い芸人として史上初となるピースの又吉直樹が「火花」でもって芥川賞を受賞した。その「火花」の内容はざっくりと言うとお笑いを基軸にしている作品である。 その「お笑い」を基軸にした作品はいくつも存在しており、先日取り上げた「トマト・...
スポンサーリンク
書評

あなたの若さを殺す敵

「若さ」には限りあるものの、年老いたとしてもどこかに「若さ」は眠っている。その眠っている若さでもって人生を謳歌できるとするならばこれ以上のことはない。もちろん青年から成年になりたての世代であればまだ「若さ」が有り余っているので、それを使わな...
書評

百瀬、こっちを向いて。

まず本書の著者である中田永一は2002年に「GOTH」という本の著者である乙一本人である。また本書は2014年に映画化され、元ももいろクローバーの早見あかりが主演となった。そのことから非常に話題となった一冊といえる。 ちなみに本書は恋愛小説...
書評

花が咲く頃いた君と

本書のタイトルにある「花のさく頃」、そこに出ている花は「ひまわり」「コスモス」「椿」「桜」と春夏秋冬を表している。順番で言ったら夏・秋・冬・春の順と言える。特に「桜」は関東では来月咲き、別れと出会いの両方を象徴付け、所によっては年度をまたぐ...
書評

下に見る人

「自分より下」を見る人はどのような目や表情で見るのだろうか。ある意味「見下す」ような状況にあるのだが、状況や境遇、さらには人によって下に見る人の表情は変わってくる。本書はそういった下を見る人を主観においた話を収録している。収録している数は全...
書評

トマト・ケチャップ・ス

とある女子高生が、同級生の2人から漫才トリオに誘われたことから物語は始まる。しかも誘われた2人は容姿端麗・成績優秀と呼ばれる才女で、主人公はまさか私が誘われるとはという戸惑いを覚えるものの、誘われるがまま本書のタイトルである「トマト・ケチャ...
書評

彼女を愛した遺伝子

一昔前「博士の愛した数式」がベストセラーになり、2006年に映画化された。その人気からか二匹目のドジョウをすくう所があったかというと、なかなか見つからなかった。本書はそういったことを意識していないかもしれないのだが、タイトルをつける際に「偶...
書評

終の日までの

人は誰でも「死」を迎える。その「死」を迎えるに当たって、遺産をどうするか、葬式をどうするのかなど考える、いわゆる「終活」を行う方も出てきている。もちろん本屋に行くと、「エンディングノート」などの終活にまつわる本が色々とある。 本書は「終活」...
スポンサーリンク